2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

2012年10月のまとめ

前の月同様、出だしは“クールビズ”の感覚が抜けないような気候で始まった10月だったが、月が終わるころには一気に冷え込みもキツくなり、あっという間に冬将軍の到来&ともすれば年末の気配すら漂わせるような状況になってきてしまった。そして、例年の傾向…

無謬性への固執が招いた“自滅”

本年6月、東京高裁が再審開始を決定し、約10年ぶりに法廷に戻ってきた、「東電女性社員殺害事件」。当初は、検察側で再度、科学的証拠を基に主張を組み立て直して争うだろう・・・という観測が強かったこの事件だが、再逆転を狙った追加鑑定で、 「被害女性…

祝!5000ブックマーク。

2005年に開設して以来、墜落寸前の低空飛行を繰り返しながらも、何とか7年以上続けてきたこのブログ。 そして、この日、ブクマの数がとうとう5000に達することになった。ざっと振り返ってみると、 4000ブックマーク:2011年5月10日 3000ブックマーク:2009年…

天覧試合で示された古馬の意地とデムーロの粋な心意気。

レースの内容よりも、レース後のミルコ・デムーロ騎手の“下馬&最敬礼”パフォーマンスの方に話題が集中している感がある今年の天皇賞(秋)だが、あのシーンの2分ほど前まで、話題の主役になっていたのは、「最強3歳馬対決」のはずだった。前哨戦の毎日王冠…

似てるか似てないか、それが問題だ。

今年もまだまだある…と思っている間に、いつの間にか「12月号」になってしまったBLJ誌。BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2012年 12月号 [雑誌]出版社/メーカー: レクシスネクシス・ジャパン発売日: 2012/10/20メディア: 雑誌この商品を含む…

新日鉄は国際裁判管轄の壁を超えられるか?

春先からメディアを賑わせている、「新日鉄対ポスコ」の営業秘密侵害訴訟*1。提訴が報じられてから約半年、訴えた側の企業再編やら何やらを経て、ようやく、第1回の口頭弁論が開始されたようである。 「新日本製鉄(現新日鉄住金)が韓国鉄鋼大手ポスコを相…

大谷翔平投手の決断。

日本シリーズも始まらないうちから・・・というここ数年の日程にはずいぶん違和感があって、それゆえ、最近は結果を見て“ふむふむ”というだけのことが多かったドラフト会議だが、今年は、勇気ある高校生の登場で、俄然として興味が湧いてきた。 「日米どちら…

「高速ツアーバス」の規制強化と、そのアプローチに対する疑問

最近浮世離れした話題が多い日経紙の法務面だが、今週は珍しく身近な話題、ということで、「高速ツアーバス」の規制強化の問題が取り上げられている。 「高速ツアーバスを企画する旅行会社が、新たな『高速乗り合いバス』制度への移行対応に追われている。7…

いつまでも「黄金」のままで。

事前告知CMのインパクトがかなり強烈だった割には、出走馬の顔ぶれが何となく寂しかった第73回菊花賞。ダービー馬のディーププリランテが直前の故障で回避*1、セントライト記念で貫録を見せ、菊に出ていれば秋華賞同様の“ライバルとの一騎打ち”を見せてくれ…

「青島刑事」の15年に思うこと。

最近、映画館にめっきり足を運ばなくなって久しかったのだが、オールドファンとしてはさすがに見逃すわけにはいかないだろう、ということで、「踊る大捜査線」のFINALを見に行ってきた。以前、どこかで触れたことがあるかもしれないが、自分は、このシリーズ…

「ヴロツワフの惨劇」に見たJAPANの未来。

サンドニでフランスA代表に黒星を付ける、という快挙を成し遂げたのもつかの間、ポーランド・ヴロツワフの地で、ブラジルに力の差を見せつけられた我らが日本代表。スコアだけ見れば、2001年のサンドニに匹敵するような0-4の“惨敗”であった。いつもはスコア…

無敵の三冠牝馬は悲しいジンクスを破れるか?

馬場入り後に騎手を振り落すわ、ゲート入りは嫌うわ、で、波乱の予感がプンプン漂う中スタートした今年の秋華賞。元々“紛れ”が起きやすいと言われるコース設定の上に、第1回のレースが大荒れになった記憶がいまだに鮮烈に自分の中に残っていることもあって、…

ブログ記事“無断転載”問題と有斐閣のファインプレー。

「iPS臨床応用をめぐる研究成果捏造」というあまりにお粗末な話に、皆、気を取られているせいか、今のところそんなに話題になってはいないのだが、業界関係者的には、「おいおい」と突っ込みを入れたくなるようなニュースが、日経でささやかに*1報じられてい…

「竹島委員長の10年」と公取委の行く先

ちょっと前の話になるが、公正取引委員会の竹島一彦委員長が退任される、というニュースがあった。 2002年の就任以来、在任は実に10年2か月。前任の根来委員長が、就任時、元東京高検検事長の肩書きで注目を集めていたのに比べると、「旧大蔵省ルートの人事…

「予備試験」で起きた波乱。

(少なくとも合格した人にとっては)明るい話題のはずなのに、なぜか暗いムードが漂っていた新司法試験の合格発表から1か月。 今度は2回目の「司法試験予備試験」の論文試験の結果が発表された。受験者が600人以上も増えて(7183人)、活況を呈している、と…

悲しき終戦。

シーズンの途中から、虎党的には明るい話題が何一つ出てこなくなった、ということもあり、どうでもよくなっていた今年のペナントレース。終盤に、金本知憲選手、城島健司選手が相次いで引退を発表する、という、ある意味明るいニュース*1があったものの、も…

名誉を取るか、特許を取るか?

昨日の夜から今日にかけて、どのメディアも、山中伸弥・京都大教授のノーベル生理学・医学賞受賞のニュースで持ちきりだった。ここ数年、様々な分野で“停滞”&“凋落”がささやかれるこの国にとっては、「iPS細胞」の発見で世界に名を轟かせ、あっという間に研…

そして始まる生き残り合戦。

司法修習生や法科大学院生の間では、相変わらず“四大”(TMIを入れると“五大”になる)として括られる大手渉外系総合法律事務所の人気が強いようである。だが、長年、「依頼主」として、様々な弁護士事務所と付き合っている立場から見ると、なぜそこまで優秀な…

繰り返してしまう歴史。

我らが日本代表・オルフェーヴルが、“三冠馬”の肩書と、今年春の逸走→惨敗→復活V、という“神話”を背負ってフランスに乗り込んだ今年の凱旋門賞。 前哨戦のフォア賞も快勝したし、相手関係も、昨年の覇者・デインドリームや最強牝馬・スノーフェアリーといっ…

「パテントボックス」税制は有効に機能するのか?

例年、この時期になると浮上するのが、次年度の税制改正に向けた要望の動き。 そして、今年も経団連が2013年度税制改正に関する提言を発表した。 「経団連は5日、2013年度税制改正に関する提言を発表した。特許の使用料など知的財産から生じる所得への課税を…

ネット風評被害対策の新サービス

最近、商売上手な弁護士が、新手のサービスを展開しようとする傾向があるようだが、そんな中、日経紙に、また一つ興味深い記事が掲載されていた。 「サイバーエージェントは鳥飼総合法律事務所(東京・千代田)と組み、インターネット上での誹謗(ひぼう)中…

災害時のデフォルト・ルール。

いろいろとドラスチックな法律の施行日が重なっていた10月1日だが、日経紙法務面の特集は、「災害時帰宅問題」という、果たして法律問題なのかどうか・・・という内容だった*1。もちろん、問題自体はそれなりに切実で、東京都が2013年4月に施行する予定の「…

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