2023-01-01から1年間の記事一覧
季節がめぐるのは早い。ついこの前、2歳馬たちが勝ち名乗りを挙げて、新しいシーズンが始まったような気がしていたのに、あっという間にカレンダーは一回りして東京優駿。新型コロナ禍の間も刻み続けられていた開催回数は、今年で遂に「第90回」に達し、自分…
金曜日の午後、知財クラスタを俄かにざわめかせたドワンゴ対FC2の知財高裁大合議判決。本来であればすぐさま反応すべきところだったのだろうが、自分はそれを横目で見ながら土曜日にゆっくりと朝刊を開き、ようやく事の概略を知った次第。 「動画配信サービ…
昔から同じように提供されているサービスでも、時代が経つにつれて運用がいつのまにか変わっていることもある。昨年出されたYouTubeの著作権侵害通知をめぐる損害賠償請求事件の判決*1に接した時もちょっとした衝撃を受けたものだが*2、今度はAmazonのサイト…
今週が学会ウィークだから・・・というわけではないが、再び著作権関係のネタを。単なる偶然だとは思うが、「応用美術」の著作権が争われた事件の判決は春に出ることが多い。それまでの常識を覆したかに思われた「TRIPP TRAPP」の知財高裁判決が出たのは8年…
ここしばらく「生成AI」という言葉を目にしない日はない気がする。ChatGPTが付けた火は、瞬く間に世界中に広がって燃え上がり、遂にG7の舞台まで浸食するに至った。確かに「もっともらしい文章(的な)表現」をする機能に関して言えば真新しさはあるが、アウ…
単勝1.4倍、断然の一番人気を背負っていた馬だから、これも走り出す前から予想できた結末、と言えばそれまで。ただ、第84回オークスでリバティアイランドが見せた走りは、あらゆる想定を超えて見る者を圧倒した。逃げると目されたゴールデンハインドを抑えて…
「バフェット効果」とか「消去法」とかいろいろ言われているけれど、世界経済のトレンドが決して良い方向に向かっていないように見える今、日本だけがそんなに調子良く行くわけないじゃないか・・・とシニカルな目で眺めていたのは週が始まった頃のこと。月…
かつては2000~2400mくらいの距離のレースが花形で、そこを目指して生産、調教される馬が多かったのがこの国の競馬だった。だが、世界的な潮流と絶対的なスピード信仰の蔓延により、今や外国産馬だけでなく国内生産馬も”マイル路線”の方が出走馬の層が遥か…
連休の合間に、GW前までの動き、ということで紹介した「スタンダード市場選択申請」の動き。k-houmu-sensi2005.hatenablog.com3月14日に㈱マイネットが初めてこのタイプのリリースを出した時は、追随する会社が出てくるのはもう少し先の話かな、と思っていた…
連休が明け、そしてとうとう「新型コロナ5類移行」の日がやってきた。政府からこの方針が発表されたのは数か月前のことで、それはすなわち、長年世界中を翻弄したCOVID-19を「普通の感染症」とする、という評価がその時点でほぼ固まっていたということに他な…
ここしばらくずっと気になっていた大井競馬所属のマンダリンヒーローが、遂に補欠からの繰上げでケンタッキーダービーに出走叶った、というのは、この週末の嬉しいニュースの一つだった。だから、土曜日の夜はJRAの海外馬券の購入サイトに飛び、微かな夢を託…
連休の間に、しばらく見られていなかった最近の各社の適時開示資料を眺めていたら、現プライム市場上場会社が「スタンダード市場」選択へ舵を切る事例が相当数出てきていることに気付いた。今年の初めに東証が「経過措置打ち切り」の方針を示した*1時点で想…
まさか憲法記念日に合わせた、ということではないのだろうけど、いろいろと考えさせられるリリースだった。JRAのオフィシャルニュースより。 「2023年4月23日(日曜)第1回福島競馬第6日において、開催日における騎手の不適切な通信機器(以下、スマートフォ…
毎月、月末になると同じことを言っているような気がするが、時間はあっという間に過ぎる。ついこの前・・・と思っていた3月はすっかり過去の話となり、外を歩けばもう初夏の陽気。マスクをして街を歩く人の数も、日一日と減っていく*1。読もうとして手に入れ…
新装開店したターフで、2週目に迎えるは3年ぶりに京都に戻ってきた春の天皇賞。 主役を演じるのは前走・日経賞で復活優勝を遂げたタイトルホルダーで、人気者の姉・メロディーレーンと同枠で仲良く共演しつつ、いつもの逃げ戦法から華々しく連覇を遂げる・・…
ここ数年、年がら年中「少子化対策を・・・」という声が飛び交うのを聞きながらふと思うことがある。「この国の人々は、いつから人口が減ることをこんなにネガティブにとらえるようになってしまったのだろう」と。今朝の朝刊の記事も、そんな何だかなぁ、に…
またか・・・と思わされたニュース。 「大手総合商社「双日」の社員が同業他社から転職する際に営業秘密を不正に持ち出した疑いがあることが25日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は同日までに東京都千代田区にある双日の本社などを不正競争防止法違反…
長らく改修工事が続いていた京都競馬場が、実に2年5カ月ぶりに中央競馬の開催地として戻ってきた。春の天皇賞、そして秋の定番だった秋華賞、菊花賞、エリザベス女王杯、マイルCSといったGⅠシリーズの舞台から「京都」の名が消えてもう久しかったから、最後…
今年はすごいことになるだろうな、というのは何となく気付いていた。土曜日の日経紙の記事より。 「国内の観光需要が回復している。21日に発表した国内航空11社のゴールデンウイーク(GW)期間中の予約人数は、国内線の予約客の合計が245万人と前年同期比で2…
いつの時代にも「迷ったら父の名で」という種牡馬はいる。産駒がデビューし始めた頃のサンデーサイレンスなどはまさにそんな感じだったし、2010年代はキングカメハメハに随分と助けられた。勢いが付きすぎると、そのうち大レースはことごとく「強い種牡馬」…
先の統一地方選前半戦で、まさに「維新」一色に染まった大阪に、とうとうIRの神が舞い降りた。「IR」といっても、このブログでお馴染みのInvestor Relationsではなく、Integrated Resortのほう。 「日本初のカジノを含む統合型リゾート(IR)が実現に向けて…
先の週末の間に行われた日銀総裁の交代劇。前々から決まっていた話とはいえ、ワンパターンな”緩和”に固執し続けた末に、最後まで思い描いたような結果を出せなかった前総裁。 最後の最後に物価だけは想定を超えて急上昇し”帳尻を合わせた”形にはなったが、物…
早いものであっという間に季節はクラシック第一弾、桜花賞。土曜日まで自分が気にしていたのは武兄弟の動向で、何といっても兄・武豊騎手は前週の大阪杯、ジャックドールで逃げ切って見事にGⅠ最年長勝利記録を更新したばかり。そんな今も昔も当代一流の騎手…
前にも書いたが、「春」と聞いて思い出すのはいつだって↓である。春~spring~アーティスト:Hysteric Blueソニー・ミュージックレコーズAmazonこの曲の儚いトーン同様、決して風のぬくもりほど心が温まらないのは、四半世紀経った今でも「入社式」前後の陰鬱…
恐ろしい勢いで過ぎていく日々。気が付けば1年も4分の1を終えようとしていて、外の空気もすっかり春めいている。なんだかんだ言っても、今の状況は、忙しさがそれなりに報われるようになっていて、今月の月次は過去最高を更新。 滅茶苦茶大きな仕事をしたわ…
月初めから豪快にかっ飛ばして、朝にささやかな楽しみを与えてくれた、唐池恒二JR九州相談役の『私の履歴書』。いよいよ終盤を迎え、何が出てくるか、と思ったところで登場したのが、観光政策に対する痛烈な「提言」だった。 「政府は「ビジットジャパン」キ…
もはやすっかり3月末の風物詩となったドバイワールドカップデー。先月のサウジアラビアでサウジカップ優勝をはじめとする華々しい活躍を見せた馬が多かったこともあり、今年も例年以上に豪華な布陣で乗り込んでいくこととなったのが、日本調教馬陣営で、実際…
4年ぶりに日本国内で行われたフィギュアスケートの世界選手権。一時に比べればかなり熱は冷めてしまっているとはいえ、開幕早々から日本勢の華々しいニュースを目にすれば結果が気にならないはずがない。ペアの 三浦璃来・木原龍一組を皮切りに、女子、男子…
多くの会社で決算期末を迎える3月。個人投資家にとっては、配当を取るか、それとも配当取り狙いの投資家が殺到して値上がりしたところで益を確定させるか、その辺の駆け引きも出てくるタイミングなのだが、そんなささやかな思惑を吹き飛ばすかのように相場は…
何となくそんな予感はしてたけど、結局2日続けてWBCの話をすることになってしまった。 第5回WBC決勝、日本対アメリカ、3-2で勝利。 日本代表は14年ぶり3度目の優勝。 今日の昼くらいから飽きるほど眺めたニュース速報だが、自分は、その字面以上に今回の優勝…