2015-01-01から1年間の記事一覧

2015年12月&通年のまとめ

大晦日、Twitterなどを見ていると、今年も紅白歌合戦の視聴率がそれなりに高かったようだが、個人的には、今回の出場歌手の人選のひどさに加え、裏番組に総合格闘技が戻ってきたこともあって、一度もチャンネルを合わさずじまいだった。80年代のアイドル歌手…

「原点」の大切さを思い知らされた一年〜2015年の結びに代えて

振り返ってみると、「結び」を書くにしては、あまりに何も残せなかった一年だった。ブログの更新は途中から無理、と割り切らざるを得ない状況だったから、自分の中ではまだあきらめが付いているのだが、いろんなものを犠牲にして取り組んだあれこれで、手応…

今年も波乱なき弁護士ランキング

年々、紙面掲載のタイミングが年末に近づいている気がする日本経済新聞の「企業法務・弁護士調査」。 今年は、とうとう12月の最終週にもつれ込むことになってしまった*1。ランキングに名前が載った先生方に気持ちよく仕事納めを迎えていただく、という意味で…

加速する世代交代の波の中で。

真駒内で行われた2015年の全日本フィギュア。 いつもなら、どんな予定もすっ飛ばしてテレビにかじりつく年末の一大イベントなのだが、今年はいろいろと事情もあって、リアルタイムで観戦できなかったこともあり、細かいコメントは差し控える。ただ、結果を見…

“大波乱”が再び教えてくれた魅力。

2015年もあっという間に、ここまで来てしまった、という感じで迎えた有馬記念。「競馬人気自体は回復傾向が強まっているのに、肝心の走っている馬たちの方は今一つインパクトに欠ける」というのが最近の傾向で、それゆえに、今年のグランプリも、自分はいつ…

最後まで譲らなかった公取委。

ここ数年、有識者会議等の場で激しい論争が繰り広げられていた「独占禁止法審査手続」だが、年の瀬も押し迫った12月25日付、というタイミングで、公正取引委員会から「独占禁止法審査手続に関する指針」が正式に公表されることになった。http://www.jftc.go.…

「エンブレム」の次は「建築」か? 〜 止まらない東京五輪著作権紛争

今年の著作権関係の最大の話題、と言えば、「五輪エンブレム」をめぐる一連の騒動だろう*1。社内の研修等でしばらく使いまわせる素材が見つかった、という点で、法務・知財畑の人間としてはありがたい話だったのかもしれないが、東京五輪の成功に向けて地道…

今年も「刺客」の独壇場だったブックガイド

この一年、インパクトのある本にはそれなりに巡り合っていたのだが、ブログの更新が滞ったこともあって、ほとんど紹介できずじまいだった。そんな中、今年も年末恒例のBusiness Law Journal「ブックガイド」特集が世に出されている。BUSINESS LAW JOURNAL (…

“あと一つ”を阻んだ因縁。

一応「G1」とはいえ、例年なら、「有馬記念の前の週の地味なレース」という位置付けで通り過ぎるだけだった朝日杯フューチュリティステークス。 だが、今年は「中央平地全G1レース完全制覇」という記録がかかる武豊騎手の騎乗に大きな注目が集まり、いつにな…

「NexTone」は音楽著作権の世界を変えられるのか?

JASRACによる放送局向けの包括許諾契約に独禁法違反、との判断が下ったのは今年の4月のこと。 今年の秋には、JASRACの独占に風穴を開けるべくエイベックスが動き出した、というニュースも報じられていた*1。そして、その続報ともいうべき記事が、この年末に…

自分の道を進み続ける美しさ。

ちょうどシーズンが始まった頃から、怒涛の慌ただしさの海に放り込まれてしまったこともあり、今年のフィギュアスケートは、まだ、どの選手の演技もほとんどまともに見ることができていないのだが、羽生選手が銀河系を超えてアンドロメダの域に達してしまっ…

今日も際立ったのは外国人騎手の力。

「チャンピオンズカップ」と言われてもあまりしっくりこなくて、「元・ジャパンカップダート」と言われてようやく腑に落ちる年末のダートG1。個人的には、3歳ダートではほぼ無敵の強さを見せているノンコノユメが、「牡馬だった」ことに今朝馬柱を見て初めて…

あの頃。

最近、音楽を聴くということに縁遠くなっていて、CDも長らく手にしていなかったのだが、たまたまチャンネルを合わせた歌番組で、アーティスト自ら宣伝していたのを目にして、思わずAmazonで購入してしまったのが、↓である。MEMORIES 3-Kahara Back to 1995…

早くも手のひら返し?〜混迷深める「新しいタイプの商標」

改正商標法施行前後は、“画期的な新制度”の如く、喧伝されていた「新しいタイプの商標」。そのかいもあってか、蓋を開けてみれば、特許庁ですらおそらく想像していなかったであろう大量の出願が殺到することになった*1。しかし、比較的識別力を認めやすい「…

2015年11月のまとめ

月が始まる前から、今月はこうなってしまうのだろうなぁ・・・ということが何となく予測できていたのだが、蓋を開けてみたら、想像を遥かに超えるハードな日々が続き、ブログ的には全く不毛の1カ月、ということになってしまった。トータルアクセス23,000件強…

主役不在でも、そこに熱狂があればいいのか、それとも・・・。

今年で第35回を迎えたジャパンカップ。伝統の国際レース、ということで、JRAのCMでも、テレビの競馬メディアでも、「日本対海外」という構図で一生懸命盛り上げようとしていたものの、2005年のアルカセット(&デットーリ)以来、10年にわたって日本馬の独壇…

特許権の制限は国益に反するのか?

漂流目前だったTPPがギリギリのところで“大筋合意”にこぎつけてしまったことで、政治情勢は輪をかけて不穏な方向に向かっているような気がするし、実務の世界でも余計な仕事が増えて嘆いている人は結構多いように思われるのだが、その一方で、日経紙を筆頭に…

素晴らしき日曜日に、微かに見えた幻。

去年の秋、エイシンヒカリ、という個性的な逃げ馬が一躍脚光を浴び始め、今年に入ってからも破竹の勢いで重賞を連勝した時、そして、武豊騎手が秋の天皇賞という大舞台(しかもレースの日付まで同じ)でその馬の手綱を取ることが決まった時、自分は、17年前…

2015年10月のまとめ

先月の終わり頃に想像していた以上に、めまぐるしくいろんなことが動いた10月だった。世の中に目を向けても、安保法制が一息ついて、TPPやらその他の法改正やら・・・と、寝かされていた諸課題が来年に向けて一気に動き出してきており、追いかけるだけで手い…

特許法「新・35条」をめぐる評価の食い違いをどう見るか。〜 L&T誌の座談会より

本年、知財業界における大きなトピックの一つになっていたのが、職務発明をめぐる特許法の改正である。経産省の力こぶが入っていたこともあり、タイトな審議日程の中で法改正こそ無事なされたものの、その“読み方”については、様々な意見があるところだし、…

いまだ見えない「新しいタイプの商標」の行方。

今年の4月に制度導入されてから、はや10日の間に、欧米の長い歴史に肉薄するような出願数を記録してしまい、多くの企業実務者に衝撃を与えた「新しいタイプの商標」*1。あれから半年が経ち、特許庁は満を持して、「新しいタイプの商標について初めての審査結…

もって他山の石とせよ〜著作権利用許諾をめぐる落とし穴

最近、これは面白い、と感じる大阪地裁発の判決が多いのだが、その極め付けのような判決が最高裁のHPにアップされた。「観光案内用のピクトグラム」の利用許諾をめぐるデザイナーと自治体の間の紛争なのだが、ありがちな契約に基づくありがちな利用場面で…

この道はいつか来た道。

“8月就活”の狂騒曲の余韻も未だ残っている中、朝令暮改とはまさにこのこと、と言わんばかりの記事が日経新聞の1面を飾っている。 「経団連は今年から導入した大学生の就職活動のルールをもう一度見直し、面接など企業による選考の解禁時期を8月から前倒し…

馬が主役になりきれなかった菊の大舞台。

東京では木枯らしが吹く中、競馬のカレンダーも、いつの間にか秋のG1シーズンに突入し、迎えた牡馬クラシック最後の一冠、菊花賞。ドゥラメンテが無事夏を乗り切っていれば、間違いなく三冠馬誕生の瞬間を目撃できるレースになったはずなのだが残念ながら…

潔さを称えるべきか、それとも・・・

今年はとにかくプロ野球の世界で大物選手の引退が相次いでいる、という印象が強くて、先月にもそのネタで記事を書いた*1ばかりだったのだが、ここにきて、さらに衝撃的なニュースが紙面を飾った。 「プロ野球巨人は23日、次期監督に高橋由伸打撃コーチ兼外野…

「独占」が崩れた後に残るもの

著作権等管理事業法が制定されてから15年。 音楽著作権管理の世界に、ようやく大きな地殻変動がもたらされつつある。 「音楽最大手の一角、エイベックス・グループ・ホールディングスが同協会に任せていた約10万曲の管理を系列会社に移す手続きを始めた。JAS…

これが「最後」とは思いたくないのだけれど。

下馬評通り、巨人の2勝1敗、という結果であっけなく終わったセ・リーグのCSシリーズ第1ステージ。昨年のファイナルシリーズでまさかの4連勝を成し遂げ、ペナントレースの7ゲーム差をひっくり返して日本シリーズに行ってしまった時は、嬉しいという気…

歴史を塗り替えた3勝。

世界ランクでは遥か上の存在だった南アフリカを終了間際の逆転トライで下す、というビッグサプライズで幕を開けたラグビーW杯。 厳しいスケジュールで臨んだスコットランド戦では大敗を喫したものの、サモアに続き、最終戦の米国にも勝利し、「3勝1敗」とい…

「TPP大筋合意」は著作権法をどう変えるのか?

“漂流”の可能性も取りざたされる中で、何とか「大筋合意」まで辿り着いた環太平洋経済連携協定(TPP)。 そして、これまでベールに包まれていた協定の内容が、徐々に報道でも取り上げられるようになってきている。関税の引き下げが話題になった翌日、一部の…

3年越しの決着の報に接して考えたこと。

2012年、国内では過去最大級の営業秘密侵害訴訟が提起された、ということで一躍注目を集めた新日鉄対ポスコの事件が、長い歳月を経てとうとう決着を見た、ということが、日経紙の1面で大々的に報じられた。 「新日鉄住金は30日、韓国鉄鋼大手ポスコなどを相…

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