2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

2007年11月のまとめ

この時期は、年末に向けて坂道を転がっていくかのように、一瞬にして日が過ぎていく。 冷静に考えるとあと1ヶ月ないというのに、クリスマスの準備も、年賀状の準備も全くしていない。 毎年のこととはいえ、自分の無計画ぶりを身に染みて感じる今日この頃であ…

保護期間延長に関する実証的議論

日経新聞で『著作権攻防・新ルールを探して』という3回シリーズ(上・中・下)のコラムが掲載されていたのであるが、その最終回が「保護延長是か非か」というテーマであった*1。 2005年に著作権保護期間が切れた「星の王子さま」の新訳本が2年間で12社計約11…

宮本輝全短編集

たまたま新聞広告で見かけた、宮本輝氏の全短編集上・下。 宮本輝 全短篇 (上) (宮本輝 全短篇)作者: 宮本輝出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/11/26メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (6件) を見る 宮本輝 全短篇 (下) (宮本輝 全短篇…

労働契約法が成立

したらしい・・・。 このグダグダ国会の中で、成立にこぎつけた関係者のご尽力には敬意を表したいが、果たしてどんな中身になったのか、怖いので見ていない(笑)。 まぁ、近々確認しようとは思っている。

エビで鯛を釣る(その2)

今年はこういうニュースが多い。 「阪神の浜中治外野手(29)、吉野誠投手(30)とオリックスの平野恵一内野手(28)、阿部健太投手(23)の2対2の交換トレードが26日、両球団から発表された。」(2007年11月27日付日本経済新聞朝刊・第41面) タイガースから…

個人情報無断リスト化問題

日本航空インターナショナルの客室乗務員ら194人と労働組合「日本航空キャビンクルーユニオン」が「JAL労組」と会社に対し、プライバシー侵害で計4800万円の賠償を求める訴えを提起した事件。 このブログでは、以前から「個人情報」を過度に保護しようと…

インクカートリッジ訴訟のエピローグ

日経新聞月曜版の「法務インサイド」で、先日出されたキヤノン製インクカートリッジリサイクル事件の最高裁判決が取り上げられている(日本経済新聞11月26日付朝刊・第16面)。 最高裁判決が出た際のエントリーでも触れたように*1、最高裁は、知財高裁が定立…

点数が付かない理由。

フィギュアスケートGPシリーズ第5戦となったロシア杯で、中野友加里選手がまたしても素晴しい滑りを見せた。 ここ数年、浅田真央と安藤美姫の両選手に盲目的な喝采を浴びせるメディアに辟易しているむきからすれば、今年の中野選手の活躍は何とも頼もしく映…

また会えるよ 約束しなくても

自分自身の節目となるシーズンを迎えるたびに、何か書き残そうと思っているのだが、いつものように忙しさにかまけているうちに、その日は通り過ぎていってしまう。 まぁ、仮に、じっくりとパソコンに向き合う時間が取れたとしても、感情がほとばしってばかり…

セカンド・オピニオン問題

ボツネタで紹介されていた「弁護方針にも、セカンドオピニオン制度を」というオーマイニュースの記事*1。 仮に、ここで紹介されているエピソードが真実だったとしても、たった1件のレアケースで、 「法律の解釈は、弁護士によって違う。だから、弁護方針も…

責任の取り方。

業務用ビデオテープの販売をめぐって欧州委員会から厳しいペナルティを食らってしまった“世界のソニー”。 そのプレスリリースがなかなかふるっている。 (http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200711/07-131/index.html) ソニー株式会社、Sony Franc…

勝てば官軍

仕事を抜け出して、いざ聖地・国立競技場。 五輪切符を決める大一番を見に行ったは良いが・・・。 少なくとも自分がこれまで見た日本代表(世代問わず)の試合の中では、一番酷い試合だった*1 唯一光っていたのは金髪の王子、柏木陽介選手だけ。 冷や冷やさ…

「企業内弁護士が増えない理由」の裏にある誤解

以前ご紹介した「KTSK」氏のブログに、「企業内弁護士が増えない理由」という記事がアップされている(少し前の話になるが)。 詳細については直接ご覧いただくことをお勧めするが*1、「企業内弁護士が増えない理由」として、巷でよく言われている「企業側が…

152分の・・・

「大学生・社会人を対象にしたプロ野球の新人選択会議(ドラフト会議)が19日、東京都内のホテルで開かれ、東洋大の本格派右腕、大場翔太投手は6球団の抽選の末にソフトバンク、アマチュアからただ一人北京五輪アジア予選代表候補に選ばれている愛知工大の左…

野口快走、渋井失速

五輪金メダリストの野口みずき選手が、東京国際女子マラソンを大会新記録で快勝。 高橋尚子選手が手に入れることができなかった「2大会連続金メダルへの挑戦権」を見事な走りで手に入れた。 もっとも、残念だったのは途中まで先頭で張り合っていた渋井陽子選…

祈りは通じたのか?

五輪代表のベトナムでの快勝の報を、イビチャ・オシム監督自身が知る日は来るのだろうか・・・。 前半、気持ちいいくらいのペースで攻め続けていたにもかかわらず、後半になって急激に失速したあたりをみると、まだまだ課題が残ると言わざるを得ないU-22代表…

知財事務所肥大化の時代

こんなニュースが出ていた。 「英系のロヴェルズ外国法事務弁護士事務所(東京・千代田、代表・ティム・レスター弁護士)と窪田法律特許事務所(東京・港、代表・窪田英一郎弁護士)は2008年1月に合併する。両事務所とも知的財産に強みを持ち、統合後の弁護…

著作権法パブコメ(後編)

前日のエントリーに引き続き、パブコメにかかった文化審議会著作権分科会関連の中間報告書を取り上げてみる。 こちらは、より激しいコメントが寄せられたであろう「私的録音録画補償金」に関するもの。 以前のエントリーでも示唆したように*1、本来価値中立…

著作権法パブコメ(前編)

遅きに失した感はあるが、とりあえずコメントしてみる(元々パブコメ書く予定もなかったので、あくまで「コメント」仕様)。 文化審議会著作権分科会法制問題小委員会・平成19年度中間まとめ*1 1.「デジタルコンテンツ流通促進法制」について 2.海賊版の…

別に気にしなくたっていいんじゃない?

今熱いらしいエントリー。 「理系の女の子の取扱説明書」 http://d.hatena.ne.jp/gomi-box/20071109/1194613291#tb まぁ、読んだ人の半分くらいは同じことを思っただろうけど、 「理系」とか「女子」とか関係ないよね(笑)。 「男の子の集団の人間関係は気…

ようやく出た。

随分と引っ張られた感はあるが、ようやく出た待望の百選*1。 商標・意匠・不正競争判例百選-別冊ジュリスト No.188-作者: 大渕哲也,田村善之,中山信弘,茶園成樹出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2007/11/14メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 35回この商品…

謝罪文化

今朝の日経新聞「春秋」欄を見て、思わず苦笑。 「誰か必ず見てるゾ」の防犯ポスター標語から始まって、最近の世の不祥事を辛らつに批判した挙句、「人目のいかんは問わず悪はなさぬが道理」、「そんな道理が通用しなくなった時代をポスターは映している」と…

かわいそうな猫

彦根城築城400年祭のPRキャラクター「ひこにゃん」が気の毒な騒動に巻き込まれているらしい。 ウェブ上で流れているニュースによると、 滋賀県彦根市の国宝・彦根城築城400年祭のPRキャラクター「ひこにゃん」をめぐり、デザインした男性イラストレータ…

苦いリキュールの味

今年のG1レースの中で、一番の盛り上がりを見せるはずだったエリザベス女王杯で、こんなに苦い思いを味わされるとは、JRAも角居調教師も、トコトンついてないなぁ・・・と気の毒になる*1。 元々、夏場の調整過程が不安視されていたウォッカ陣営のこと、前走…

キヤノンとエプソンの違い

キヤノンの最高裁判決が出た翌日に上告不受理決定とは、最高裁もやることがえげつない・・・。 「家庭用プリンターのインクカートリッジに関する特許を侵害されたとして、セイコーエプソン(長野県諏訪市)がリサイクル品販売大手のエコリカ(大阪市)に販売…

村主はまだ戦えるのか?

フィギュアスケートのグランプリシリーズもあっという間に3戦目。 安藤美姫、浅田真央が出ていた前二週に比べればいかにも寂しい番組構成だったが、どっこい村主がいる(苦笑)。 去年地元の世界選手権のキップを逃した時点で、モチベーションが切れてやしな…

そして、伝説は生まれた。

9日の日経夕刊の記事を見て思わず失笑した・・・。 「法務省は9日までに、2007年度旧司法試験の最終合格者248人を発表した。(以下略)」(2007年11月9日付日経新聞夕刊・第18面) 昔なら合格発表翌日の朝刊に発表シーンの写真入りで出ていたような記事が、…

決着が付いた日。

先週のエントリー*1でも言及していたキヤノンインクカートリッジ事件の最高裁判決がついに出た。 結論は大方の予想どおり上告棄却、原告・キヤノン側の勝訴確定、というものであり、そして、長きにわたる消尽論争にも終止符が打たれたように思われる。 以下…

ゾンビ法案、ついに成立か?

本来、“国民に対する説明責任”など負う道理はない朝青龍*1や亀田親子を連日のようにバッシングするこの国のメディアにしては、公党、しかも次期政権を担うかもしれない野党第一党党首に対する態度がいかにも優しすぎやしないか、と思う今日この頃。 あれだけ…

軽くなったポスト?

ちょうど1年ほど前、荒井寿光氏がこのポストを退かれた時に、時代の移り変わりを感じて、ささやかなエントリーを記したのであるが*1、あっという間に、唐突な人事異動のニュースが。 「政府は6日の閣議で、長谷川栄一内閣広報官の後任に小川洋内閣官房知財…

google-site-verification: google1520a0cd8d7ac6e8.html