2007-01-01から1年間の記事一覧

大晦日の夜に思うこと。

元々、季節に合わせたイベント、というのが嫌いなたちなので、あと数時間で始まる新しい年も部屋で静かに迎える予定である。 近所のスーパーがこぞって元旦お休みだったり、喫茶店が半ドンだったりするのは不便だが、人が少ない都会の清々しい空気を一度味わ…

2007年12月&通年のまとめ

一年の家計簿を締めて、今年もささやかながらコガネが貯まったと悦にいったところで*1、ブログの集計もやっておくことにする。 特に大きく盛り上がるエントリーもなかったので今月は穏やかな数字。 トータルアクセス25,000件弱。ユニークアクセス20,000件弱…

80万PV記念。

ブログ開設3年目の年の暮れ、めでたく80万ページビューを迎えることができた。 つい最近まで、アクセス数とページビューの区別がついていなかった自分が言うのもなんだが(苦笑)、あらためて来訪者の皆様に感謝申し上げたい。

遡及エントリー

たまっていた「予定稿」を少しずつ片付けている。 とりあえず、餃子の「王将」を商標無効をめぐる裁判例へのコメント、 http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20070814/1187495104#tb 横田基地騒音訴訟最高裁判決へのコメント、 http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994…

順当な結末

ここ数年、採点や大会後の国際大会派遣選手選考で物議を醸してきた全日本フィギュアだが、今年は誰が見ても文句なし、の順当な結果に納まった。 男子の場合、織田信成選手の欠場という、あまり嬉しくない事情があったにしても、高橋大輔選手が「4回転2度成功…

2007年の知財関連判決・補遺

これまでのエントリーで取り上げられなかった2007年(一部昨年のものもあり)の裁判例をいくつか取り上げてみたい。 ・・・といっても、取りこぼした事例を全部紹介する余裕はないので、既に取り上げた事件のうち、控訴審レベルでの判断をフォローアップでき…

仕事納めに愛を込めて

というわけで、「今日が仕事納め、明日からは帰省や外国旅行に行くからブログなんてみねーよ」という諸賢も多数いらっしゃると思うので、とりあえず一足先に 「良いお年を」 と叫んでみる。 一年通じて(特に後半)、「良質なエントリーの継続的供給」という…

将軍様の高笑いが聞こえる。

ロケーションフリーサービス等をめぐる近年の紛争事例に如実に表れているように、「テレビ局」といえば著作権(著作隣接権)の保護にかけては極めて“うるさい”アクターとして知られている。 だが、立場変われば何とやら、で、ある。 過日新聞等でも報道され…

止まらない知財高裁第3部の「喝!」

このブログで何度も取り上げている飯村コート(たまに三村コート)こと、知財高裁第3部。 最近では、無効審決取消訴訟中の訂正審判請求を華麗にスルーするなど、引き続き野心的な運用の構築を進めているように見受けられる。 そんな中、またしてもこのコート…

初めての任官。

まるで「初めてのおつかい」のようなタイトルになってしまったが、言わずもがな、新司法試験第1期世代から初の任官、というニュースである。 「法務省は25日、司法修習を終えた新任検事計42人に辞令交付した。法科大学院修了後の新司法試験合格者から初めて…

薬害C型肝炎訴訟の行方

大阪高裁の和解協議が事実上決裂、と報じられ、どうなるかと思っていたら、突如として「一律救済」のニュースが・・・。 「福田康夫首相は23日、薬害C型肝炎訴訟に関し、被害者全員を一律救済する方針を表明した。自民、公明両党が今国会に議員立法で救済法…

確かに祭りだ罠、有馬は。

今年は一年中バタバタしていたこともあって、とうとう最後の有馬記念まで、本格的に勝負することなくJRAのカレンダーが終わってしまった。 有馬記念は「大波乱」という結果に終わったが、それほど今年のレース結果は意外なものではなかったように思う。 …

「LOVE」をめぐる戦い。

以前、「LOVE」の商標を持つ株式会社クラブコスメチックスの“敗北”事例を紹介したことがある*1。 この事例は、「あくまで他人の登録を阻止できるかどうか」という争いだったから、敗れたからといって直ちに実害が生じることにはならなかったのだが、侵害訴訟…

最高裁法廷意見の分析(第20回)〜公務員制度と武士の情け

以前、「「公務員」の重さと27年の重み」というタイトルで触れていた最高裁判例だが*1、その後HPにアップされることになった。 最一小判平成19年12月13日(H18(行ツ)171号)*2。 多数意見は概ね先のエントリーで紹介したとおりであるが、改めて紹介すると…

世の中そんなに甘くない。

「著作者人格権」をめぐって、著作者と、著作権の譲渡を受けた事業者の間でトラブルになった事例というのは決して珍しいものではなく、先日紹介した「ひこにゃん」のケースなどはまさにそれに該当するものなのであるが、一度著作物を合意の上で譲渡した著作…

歳末恒例のランキング

今年もやってきた日本経済新聞社のアンケート調査結果発表*1。 いきなり1面で 「買収防衛策の発動 弁護士と企業 意識に差」 なんてセンセーショナルな見出しが出ているのだが*2、当の弁護士にしてみれば、取締役会マターとして処理されるより、株主総会マタ…

さらばシェーン。

「ローマの休日」の衝撃からおよそ1年半。 「シェーン」事件が最高裁判決にたどり着き、そして著作権の消滅が確定した。 最三小判平成19年12月18日(H19(受)1105号)*1 最高裁で弁論が開かれなかった時点で結論は見えていたのだが、案の定上告棄却。 判決…

ひこにゃん、ひこにゃん、ひこにゃんにゃん?

めでたしめでたし、というべきか、調停ならではのトンでも事例、というべきか、評価に苦しむところだが、とりあえず以前本ブログでも取り上げていた*1「ひこにゃん」をめぐる民事調停が決着に至ったようだ。 大体、「民事調停」なんて制度が機能するのは、近…

グランプリファイナル@トリノ

結果だけ見れば、「男子も女子も日本勢が惜しくも優勝を逃した、以上。」と片付けられてしまいそうだが、まぁ、なかなかレベルの高い大会だったようだ。 何といってもスコアが凄い。 女子で優勝したキム・ヨナ選手は、 SP 64.62(1) 132.21(2) 計196.83(1) …

名参謀の死

以前より病気療養中とは聞いていたのだが・・・。 島野育夫氏(しまの・いくお=元プロ野球阪神コーチ) 15日、胃がんのため死去、63歳。 中日や阪神でコーチを務め、当時の星野仙一監督の参謀として優勝に貢献した。 星野監督あるところに島野コーチあり、…

最高裁法廷意見の分析(第19回)〜田原睦夫裁判官大活躍の巻

最高裁の法廷意見と言えば、一時、第一小法廷の泉徳治裁判官の独壇場のようになっていた時期もあったが、最近では第三小法廷の田原睦夫裁判官(弁護士出身)も存在感を発揮するようになってきている。 破産法・取引法の世界で有名な先生だっただけに、特に民…

北朝鮮映画の著作権侵害?

夕刊を見ていたら、 「日本のニュース番組が北朝鮮映画の一部を許可なく放映したのは著作権侵害だとして、北朝鮮の行政機関「朝鮮映画輸出入社」などが日本テレビ放送網とフジテレビジョンの二社を相手に、各550万円の損害賠償と同国映画の放映差し止めを求…

戦うならちゃんとやれ!

と思わずカツを入れたくなるような著作権事件二題。 いずれも論点としては十分興味深い争いになる要素を秘めつつも、当事者の主張立証の甘さゆえにあっけない決着となった事件である。 東京地判平成19年11月16日(H19(ワ)第4822号)*1 原告:A 被告:株式…

山口俊夫名誉教授逝去

山口俊夫氏(やまぐち・としお=元中央労働委員会会長、東大名誉教授) 12日肺気腫のため死去、79歳。 専門は労働法とフランス法。 氏のお名前を聞いて、フランス法の第一人者としての業績を思い浮かべるか(↓のような著作も残されている)、それとも中労委…

「公務員」の重さと27年の重み

夕刊にいろいろと考えさせられる判決のニュースが載っていた。 「学生時代の反戦運動参加で執行猶予付き有罪判決を受けたことが発覚し、約27年後に失職とされた元郵便局員の稲田明郎(57)が、郵便事業会社に地位確認などを求めた訴訟の上告審判決で、最高裁…

どうでもいいですよ〜

けっきょく選挙にでた〜 はし●と弁護士〜 と、だいたひかるに言われてしまいそうな失笑ニュース。 「元気がない、明るくない大阪を変えたかった。」 確か、横山ノックさんも同じようなこと言ってたと思うけどね。 万が一彼が当選したとして、ただひとつ評価…

究極の“KY”判決

この日、東京高裁で逆転有罪判決が下された、葛飾区マンションビラ配布事件。 「政党ビラを配るため東京都葛飾区のマンションに立ち入ったとして住居侵入罪に問われ、一審で無罪判決を受けた僧侶、荒川庸生被告(60)の控訴審判決が11日、東京高裁であった。…

今年も出た!

ここ数年年末の楽しみにしている早大COEの『知財年報』が、今年も無事発刊されたことを確認したので、遅まきながら紹介しておくことにしたい。 知財年報〈2007〉特集:知的財産保護の到達点―保護強化の明と暗 (別冊NBL no. 120)作者: 渋谷達紀,高林龍,竹中俊…

還ってきたクリスタル・ボイス(ネタバレあり)

タニムラさんの話をしよう。 もちろん、「昴」を歌う人のことではなく、かつて“ガールポップ最後の砦”といわれた40代女性アーティストの方である。 去年のクリスマスコンサートの後、「次に生声を聞けるのがいつになるか・・・」という感傷的なセリフをこの…

少し疲れてるのかもしれないけれど・・・。

冷静に考えたら、今年に入ってから週末にゆっくりと休む、という時間を過ごした記憶がない。 同じように時間に追われていても、プライベートな活動であればまだ気分の切り替えができるから良いのだが、特にここ数ヶ月は土日も含めてほとんど会社に出ずっぱり…

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