並びの順は去年と同じでも。

華やかな東京開催が終わり、一転して冬を感じる中山最終開催に転じた12月だが、今年はいつもならここで冬将軍とともに登場する阪神競馬場が、今年は改装のため小休止。その代わりに京都競馬場がそのまま年末まで突っ走る、という変則開催となっている。そし…

2024年11月のまとめ

本当はもっと書きたいことがあった11月だった。兵庫の知事選などは滅多にないようなエンタテインメントだったし、知財系の新着裁判例を追いかけるだけでも、それなりに楽しんでいただけるエントリーは書けたはずだ。なのに、そこで新しいエントリーを立てる…

またしても主役になれなかった「4歳馬」

今年は春からずっとこの話題を引っ張ってきているのだが、古馬芝GⅠ、東京開催のトリを飾るジャパンカップでも、様相が変わることはなかった。天皇賞・秋での苦い敗戦*1から1か月。今回も主役は5歳馬・ドウデュースなれど、3歳になってから一度も「連勝」がな…

制度がたどりついた場所で、波乱なき2年目。

もはや遠い日の花火・・・という感じのニュースではあるのだが、それでも定点観測エントリー、ということで、今年もこの話題を挙げておくことにする。 「法務省は6日、2024年司法試験に1592人が合格したと発表した。23年試験から受験が認められた法科大学院…

番狂わせは忘れた頃にやってくる。

世の中が「世紀の下剋上」に沸き立っている時に変にこねた解説をするのも興ざめだろう、ということで、この日のエントリーでは、 2024年の日本シリーズで、リーグではほぼ優勝争いに絡めず、CS始まった時点でこの舞台に立てるともほとんどの人が思っていなか…

2024年10月のまとめ

締めのエントリーを月末に書けなくなって久しい。秋になればもう少し落ち着くだろう・・・という微かな希望もむなしく、一山超えたらまた新しい依頼が舞い込み、その中には一定数以上の書き物もある。もう既に今年も残り2カ月を切るタイミングだから、しばら…

異変。

連立与党の自民・公明両党が15年ぶりに過半数を割り込む結果となった2024年衆議院総選挙。一夜明けた今日、メディアは結構な大騒ぎになっていたが、個人的にはそんなに違和感はない。だって自民党は、今までが勝ち過ぎていただけだから。特に前回の衆院選は…

主役の座はまだまだ遠い。

競馬の世界では「世代間の比較」というのが、どうしてもついて回る。クラシックシーズンにどれだけ盛り上がっても、夏を越えて秋になり迎えた古馬たちとの対戦で結果を出せなければ激闘の価値さえ割り引かれてしまう、そんなシビアな世界でこの一年割を食い…

最高裁判所裁判官・国民審査対象各裁判官の個別意見について(2024年版)

本来なら、自民党が総裁選をやっていた間くらいから準備しておくべきだったのだろうが、そんな余裕もないまま国会が始まり、あっという間に解散~ということで、せめて投票日前に、ということで恒例のエントリーを書き始めている。振り返ると、2012年から衆…

残した足跡は決して消えない。

本来なら先週末のうちに取り上げておくべきニュースだったのだろうが、何かを書き残すにはあまりに情報が断片的すぎて、躊躇したまま一週間寝かせてしまった。言うまでもない、いろいろとポジティブではないニュースが続く今年の中央競馬界の中でも個人的に…

鬼門にて、終戦。

毎年のように言われているが、プロ野球のペナントレース、優勝が決まった後の最終盤の日程はどうにもこうにもダレる。そして、始まるまで散々引っ張る割に、クライマックスシリーズのファーストステージの決着は、いつも実にあっけない。シーズン序盤の不振…

再審無罪確定。

細々としたことは言わない。 今はただ、先月末の嫌な感覚(↓)が「杞憂」であったことに、ただただ胸をなでおろしている。 k-houmu-sensi2005.hatenablog.com

2024年9月のまとめ

世の中的には”壮大な政治ショー”と、それを吹き飛ばす大谷翔平フィーバーの中、あっという間に過ぎていった9月。ちょっと涼しくなったと思ったらまた暑さがぶり返し、というサイクルを繰り返す中、季節の変わり目もさほど意識することもなく、あっという間に…

祭りの後。

先月くらいからメディアを賑わせていた”自民党総裁選祭り”がようやく終わった。現職の総理・総裁が早々に退陣を表明して、スケジュール的にも余裕がある中で後任を決める流れができたおかげで、候補者が名乗りを上げてから総裁選の投票日までいつになく長々…

溜飲は下がった、かもしれないが。

死刑判決確定から44年、静岡地裁・村山コートでの再審開始決定からも実に10年強。ようやく袴田巌さんに再審無罪判決が出た。この事態を引き起こした刑事司法のあり方等については、もう散々いろんなところで問題提起されているから、あえてここで書くことは…

偉大なる先人のナンバーを2つ並べて。

語彙が貧困なものだから、この人の話をするときは、何度書いても「凄い」というフレーズしか出てこなくなってしまうのだが・・・「50‐50」”Fifty”が2つ並んで真っ先に連想するのは、懐かしの昭和、中山美穂さんで、野球の世界でそんなことが起きるなんてこと…

遂にフェーズが変わったか?

どんな世界でもカレンダーがめくられていくスピードは速い。自分の中では、「ついこの前カタールでやってた・・・」という気分のサッカーW杯も、気が付けば「アジア最終予選」が始まってしまい何とも・・・という気分ではある。で、この「最終予選」、メディ…

2年ぶり、現地にて。

毎夏恒例の北海道大学サマーセミナー。今年は「著作権・不正競争・意匠・商標編」ということで、2年ぶりに現地にも足を運んだ。新型コロナ禍はとうに明けたとはいえ、その間に定着したハイブリッド方式で講義の遠隔視聴も可能になったこともあって、教室にい…

2024年8月のまとめ

月締めを「月末」にできなくなって久しい。世間的には休み気分が蔓延しているこの8月も決して例外ではなく、というか、むしろ今は8月が一年で一番慌ただしい時期になってしまっているからなおさら、というところもある。そうはいっても、オリンピックはそこ…

近くになかったからこそ、の極上。

16日間のスケジュールを終えて、パリ夏季五輪が閉幕した。名残惜しい、とか、”喪失感”を抱くほど耽溺していたわけではないが、日中仕事に追われる身としてはちょうど良い具合の時差がある国での開催だったことも相まって、この間、それなりに贅沢な時間を味…

「球技」の難しさ

2週目に突入したパリ五輪だが、週末からこの週明けにかけて、こと「球技」に関しては日本勢にとって全く良いニュースがない展開だった。どの競技も「対戦型」だから、どうしてもグループリーグの組み分けやトーナメントの組み合わせに勝ち上がりが左右される…

たぶんこの後に来るものは・・・

先週月末にかけて激しいアップダウンを繰り返したのち、木、金と派手に下げた日経平均は、リバウンドの期待もむなしく今日再び大きく下げた。 しかも4451円強、というこれまでの歴史上も例を見ない下げ幅で。市場全体が一日で12%も下げた、となると、どんな…

ブログ開設から19年。

数年前のように、「忘れていた」わけではない。この8月4日が、ブログ開設の節目の日、ということはよくよく覚えていた。だが、その日に合わせて何を書くか迷ったまま、実際にキーボードを叩いたのは1か月も過ぎてからのことである。このブログを書き始めた頃…

2024年7月のまとめ

大変だ大変だ、と毎月繰り返しても仕方ないのでほどほどにしておくが、せめてオリンピックやっている間くらいゆっくりさせてほしいな、というのが正直なところではあるし、まだコロナ禍真っ最中だった3年前は良かったなぁ、と思えたりもした7月だった。もち…

確率論を超えたところにあったもの。

パリ五輪開幕後、連日のメダルラッシュで湧いている(らしい)この日本だが*1、続々と生み出される「金」メダルの中でも特にインパクトが大きかったのが、スケートボード男子ストリートの堀米雄斗選手のそれ、だった。この種目は初めて実施された東京五輪で…

久々に還ってきた異国の五輪の幕開けに。

パリ・オリンピックがいよいよ開会式を迎えた。もう夏だけで10回以上も「五輪」というものを見てきたし、身近なところに大会関係者がいるわけでもないから、待ち焦がれた、という感情には程遠い。ただ、露払いのようなU23、そして女子サッカーの試合がいつの…

あまりにドラマチックな。

今でこそインターネット投票の恩恵を受けて息を吹き返した地方競馬の世界だが、前世紀末から今世紀が始まって10年経つくらいまでの頃は、南関東を除けばどこも苦しく、全国各地から聞こえてくるのは「廃止」の声ばかり。そんな流れの中、安藤勝己騎手に続い…

”変化”が恋しかった1か月

4年に一度のサッカー欧州選手権、いわゆるEURO2024。大陸別の大会の中では間違いなく最高レベル、ワールドカップでも「屈指の好カード」といわれそうな対決がグループリーグから贅沢に繰り広げられるし、どのグループもチーム間の実力が拮抗している(しかも…

2024年6月のまとめ

始まる前からヘビーになるのは分かり切っていた月ではあったのだが、それにしても苛烈を極めた1か月。しかも立て続けの総会対応が終わるのを待ち構えているかのように、最終週に差し掛かる頃に各所から舞い込んできたもろもろの依頼で、7月のスケジュールも…

戦いはまだまだこれから。

6月27日付の日経朝刊、1面に躍った↓の見出しを見た時、「そんなにうまい話はないよなぁ…」と思った。 「データ管理 国の監督縮小 認定企業が対象 漏洩時の報告、原則30日以内に延ばす」(日本経済新聞2024年6月27日付朝刊・第1面) そして同日付でパブコメ…

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