2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

2009年10月のまとめ

9月の長い連休がついこの前のことのように思えてしまう今日この頃だが、気が付くともう11月の声が聞こえてきて、今年も残り2カ月になってしまった。 年賀状の準備なんてまるでしていないし、新しい年を迎える準備などとうにない。 それでも、あっという間に…

瀧川叡一氏逝去

訃報欄を見ていたら、元東京高裁部総括判事の瀧川叡一氏が86歳で逝去された、という小さい記事が掲載されていた。 瀧川元判事といえば、昭和末期に高裁知財部の部長としてご活躍され、退官後も特許訴訟に関する論文を多く公表されている御方であり、特に審決…

負の遺産

就任早々、「タスクフォース」なる謎の軍団を組織して“日航再建”の功名を挙げようとした前原誠司国土交通相だったが、結局、金融機関の反発もあって、「企業再生支援機構」の活用、という大山鳴動して・・・的な結論に落ち着いてしまった。 結局再建案はお蔵…

「排除型私的独占」ガイドライン公表

来年1月に施行される新・独禁法で、「排除型私的独占」の行為類型が新たに課徴金の対象となることは、本ブログでも以前からご紹介してきたところであるが*1、6月の原案公表、意見募集を受けて、ついに、「排除型私的独占に係る独占禁止法上の指針」の確定版…

受章のタイミング

2009年度の文化功労者の発表があったのだが、その中に、塩野宏・東大名誉教授(78)のお名前があった。 塩野宏(しおの・ひろし) 東大名誉教授。法律学・行政法学分野で、行政過程論を提唱して新たな理論的基礎を築いた。 (日本経済新聞2009年10月28日付朝…

秋風が通り抜ける季節

台風一過の青空。ちょっと肌寒いけど涼やかな風に、秋を感じる今日この頃。 この季節になると、“久々に昔馴染みの人と顔を合わせる”会合のお誘いが妙に増えるのが毎年の常なのであるが、今年もご多分に漏れず、あちこちからメールが飛んでくる。 気が付けば…

白鳥は再び羽ばたけるのか?

先週の悪いイメージを引きずったまま大会に入ってしまったのか、浅田真央選手のスランプはますます深刻な状況に陥っているようで、今週のロシア大会ではSP、FS通して、とうとう最後までトリプルアクセルの“ト”の部分にすら、お目にかかることはできなか…

乱れて咲く菊の花

ここ数年荒れる傾向が強かった菊花賞だが、今年も予想を裏切ることなく大荒れの結末となった。 折り合いに難があるリーチザクラウンを一番人気に推した多くのファンよりは、自分の方がまだほんの少しは見る目があったようだが(苦笑)*1、それでも、万全の自…

垣間見える幸福な時代

鳩山内閣発足に伴う閣僚就任時の保有資産が公開された。 案の定、家柄の良い首相の資産額が断トツで1番だったのだが、それ以上に驚かされたのは、閣内2位の“資産家”がなんとあの福島消費者担当相だったことだ。 その額、実に2億5000万円。 事実婚の夫の分も…

任検志望者のための本

郷原信郎教授といえば、最近「コンプライアンス」の伝道師としての地位をすっかり確立され、メディアでお名前を見掛けない日はないくらいの有名人である。 実際、組織での経験に裏打ちされた郷原教授のコンプライアンス論は、机上で物事を論じる他の学者や弁…

帰ってきたミスター

政権交代以降、ちょっとやそっとのことでは驚かなくなっているのだが、さすがに昼のニュースで日本郵政の新社長の名前を聞いた時は驚いた。 ミスター大蔵省、主計閥のドン、としてかの人の名前が一世を風靡していたのは、まだ自分が学生だった10年以上前の…

一兎を追うとこうなる・・・

牝馬三冠がかかったレースで、レッドディザイアに「三度目の正直」となるハナ差先着を許した上に、4角進路妨害で降着の憂き目にまで遭ってしまった、かわいそうなブエナビスタ。 陣営としては、フランスに渡るより確実に国内タイトルを、という思いがあった…

ほっと一息。

前日、キム・ヨナのSPを見た時は、この先一体どうなるかと思ったが、フリーの演技を見たらちょっと安心した。 合計スコア自体は世界歴代最高、といっても、あくまで現状の完成度が相対的に高い、というそれだけの話で、プログラムの構成とか個々の要素のレベ…

本番で勝てばいい。とはいえ・・・

今年もフィギュアスケートGPシリーズの幕が開けた。 バンクーバー五輪を控えたシーズン、ということもあって毎度中継を担当しているテレ朝&松岡修造の鼻息は、いつもに増して荒いように感じられるし*1、合間合間に流れる煽りVTRは、一時の総合格闘技中継を…

私的録画補償金をめぐる戦線佳境に。

先日、東芝の未納付が報道され*1、一気に文化庁&SARVH対電機メーカーの対立構図が鮮明になった私的録画補償金問題だが、ついに社団法人電子情報技術産業協会ことJEITAが、10月16日付で長文の見解を公表した。 http://www.jeita.or.jp/cgi-bin/topics/detail…

「日本版フェアユース」導入論の曲がり角。

昨年の終わりごろには、「日本版フェアユース」規定の著作権法への導入が一気に実現に向けて動き出した、なんて錯覚にとらわれていたりもしたものだが*1、どうもここのところ雲行きが怪しくなってきているようだ。 そして、そのような状況に歩調を合わせるか…

チャップリン&黒沢明・格安DVD販売訴訟決着。

最近、とんと知財関係判例のフォローを怠ってしまっている当ブログであるが、さすがにこれは大きい話なので、タイムリーに取り上げておくことにしたい。 「格安DVD販売をめぐり、喜劇王チャップリン(1977年死去)の映画「独裁者」など9作品の著作権の保護期…

一年前の三連休

そういえば、どうしようもないバタバタ感と、未知の希望に向けた高揚感が交錯していたのが、ちょうど一年前のこの時期だったなぁ・・・と懐かしく思い出してみる。 たったの365日しか過ぎていないのに、随分遠くに来てしまったような気が・・・(苦笑)。 や…

「Corseka」が投げかけたもの。

Winnyの高裁判決や東芝の補償金未払問題で盛り上がっていた10月9日の日経紙朝刊紙面。 その片隅にひっそりと、こんな記事が載っていた。 「日本雑誌協会(東京・千代田)は8日、ネットサービスのエニグモ(東京・渋谷)がオンラインで一般の雑誌を購入・閲覧…

Winny高裁判決に思う。

少し時間が経ってしまったが、大阪高裁が平成21年10月8日に出した、Winny開発者に対する著作権法違反被告事件の無罪判決について、考えてみることにしたい。 まずは、同日の新聞記事から。 「ファイル交換ソフト「ウィニー」を開発し、ゲームや映画ソフトの…

東芝は日本でも戦っている。

別に筆者はこの会社の回し者ではないのだが、戦う姿勢に敬意を表して2日連続のエントリー。 「俳優ら著作権者が録画機器の売上高の一部を補償金として支払うよう求めている問題で、東芝がデジタル放送専用録画機の補償金を期限内に納めなかったことが明らか…

シーズン終了

CS進出をかけた神宮での2連戦の初戦で、完膚なきまでに叩きのめされた我らがタイガース。 あと1試合直接対決を残しているが、スワローズの残り試合数を考えれば、勝ったところで焼け石に水。 元々、5割に行かないシーズン成績で「CSに一応出られました」…

世界の東芝、戦う東芝。

7日付のエントリーで“ブラウン管カルテル”の話題を取り上げたばかりなのだが、立て続けに国際カルテル絡みのニュースがまた一つ。 「欧州連合(EU)の欧州委員会は7日、東芝、日立製作所、富士電機ホールディングスと欧州企業が変圧器の販売でカルテルを結…

絶妙なプレスリリース

テレビ用ブラウン管をめぐって、国際的な価格カルテルを結んだとして、公取委がパナソニックの関係会社らに対し、排除措置命令及び課徴金納付命令を出した。 公取委のプレスリリース(http://www.jftc.go.jp/pressrelease/09.october/09100703.pdf)によると…

今さらなんだけど・・・

日経法務面の「傍聴席」欄を見ていたら、 「日本経団連知的財産委員会著作権部会長」 の肩書で、スクウェア・エニックスの和田洋一代表取締役社長のコメントが掲載されていた*1。 例の部会ができてから、もう3年位になるかと思うが、ゲームメーカーの社長さ…

Never ending LEGEND

久しぶりに登録しているブログ等をあちこち覗いていたら、「最強の法則」で時代を創った我らが“ぷーさん”の、非常に心強いコメントに接した。 修習の本当の目的は 起案をうまく書けるようにすること なんかじゃなくて。 法曹界での 立ち居振る舞いと常識をた…

債権法改正は軌道に乗るか?

日経新聞の日曜日の1面の片隅に、載った記事。 「千葉景子法相は3日、民法の債権に関連する部分(債権法)の改正を10月下旬に開く法制審議会(法相の諮問機関)に諮問する方針を固めた。契約に関する様々なルールを現代の企業や消費者の活動に合わせて抜本…

祝・東京落選!!!

深夜に2回目の投票で最下位落選、という報を聞いた時点で、ほっとした気持ちになった。 地理上のバランスからしても、歴史的意義からしても、今回の4都市の中ではリオが最適だと思うし、東京でわざわざ2度目の開催をする理由など何もなかったわけだから、…

いよいよ見えてきたJ2

父オシムが去って以降のここ数シーズン、ジェフサポーターの秋の会話といえば、 「来年は水戸で納豆食おうな。」 とか、 「来年は、鳥栖行けるな。ところで鳥栖ってどこだ?」 とか言うのが日常的に交わされるのが常なのだが、今年はそんな話がいよいよ現実…

ポニョは市民を救う?

広島県福山市の鞆の浦の一部埋め立て計画に関し、原告の免許差止請求を認容した(=埋め立てにストップをかけた)広島地裁の判決が話題になっている。 あの日経新聞ですら、 「景観損ねる公共事業にはノーと言える」 というタイトルで、かなりはしゃいだ感じ…

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