復活。

どんな一流アスリートでも、選手生活のピークを過ぎた後には「引退」の二文字が待っている。


そして、頂点を極めた者としてのプライドと、日々刻々と衰えていく自らの力のアンバランスさに苦しめられながら、否が応でも突きつけられる厳しい現実を前に、さっぱりと余力を残して退く者もいれば、力尽きるまでトコトンあがこうと執念を燃やす者もいる・・・。



意外だったのは、仲良しの元プロサッカー選手同様、前者の代表格だと思われていた朝青龍が“進退を賭けた”場所で、久々に勝負への執着を見せたこと。


冷静に考えれば、まだまだ“引退”が取りざたされるような歳でもないし、これまでの圧倒的な“貯金”を考えれば、少々休んだところで、優勝争いに絡めるくらいの力は残っていても不思議ではなかったのだが、マスコミがあれだけキャンキャン騒ぐ中で、最後まで集中力を切らさずに乗り切ったのは、やはり一流のなせる業といわざるを得ないだろう。


自分は、千秋楽の朝青龍白鵬の二番を、偶然、街角のテレビで見ることができたのだが、筆者のみならず、普段相撲なんてトンと縁のないような街行く人々まで足を止めさせる・・・、そんな迫力が伝わってきた。




なお、個人的には、朝青龍の復活優勝以上に、かつて驚異的な初マラソン記録を叩き出した大阪の地でそれ以来の復活Vを遂げた渋井陽子選手のニュースの方が、より意味があると思うのであるが、これについてはまた余裕のあるときに・・・。

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