企業法務
最近は落ち着いている印象もあった著作権法の世界で、久しぶりに権利創設の話が表に出てきたなぁ・・・と思いながら、以下のニュースを眺めていた。 「文化庁は9日、商業施設で流すBGM使用料を歌手らが受け取れるようにするため、新たな権利を創設する案を文…
昨年は名立たる大企業経営者20名の予測*1のさらに上を行く突き抜けぶりで、5万2411円まで上昇した東京市場の日経平均株価。日経「平均」といっても、所詮は恣意的に選別された225銘柄の平均値に過ぎず、各上場企業を個別に見れば凸凹はあるし、ましてやそれ…
2025年の弁護士ランキング(日本経済新聞調査)についての簡単な紹介。
昨年末に上がった火の手がじわじわと燃え広がり、加えて今年に入ってから、鎮火に走るべき当事者がガソリンをまくような悪手を打ち続けたこともあって、もはや日本の放送業界最悪、ともいえるような事態となってしまったお台場某局の件。自分は、10年以上前…
昨年、すったもんだの末、前大統領が返り咲いて以来、皆戦々恐々と見守っていた米国情勢。だが、負けたら混乱必至だった候補者が勝ったがゆえに、就任に向けた日々は淡々と過ぎていき、とうとう再びの就任式典の日を迎えるに至った。予想通り初日から「大統…
連休前にアップされて、X(旧Twitter)上ではそこそこリアクションがあったBusiness &Lawさんの座談会企画。businessandlaw.jpそんなに難しい話をしているわけでもないので、ここで改めて解説するような野暮なことはしないのだが、一点だけ、最後の「法務の…
日経朝刊の法税務面に、年始恒例の「2025年 法律・ルールこう変わる」が掲載されている*1。個人的には、昨年の秋から年末にかけて慌ただしい動きがあった個人情報保護法改正の動きも気になるところではあるのだが、今年のこの特集を見て、おっ、と思ったのは…
年をまたぐ瞬間のこの国は、いつもながら、やれ紅白が・・・等々盛り上がっていたようだが、今回もそんな騒がしさとは無縁の時を過ごし、箱根の駅伝すら一瞥もしないまま、ようやく週末になって戻ってきたばかり、という状況。元旦から大震災に襲われ、翌日…
ここ数年の傾向と同じく、年末、数日にわたって結果が公表されている「2024年企業法務税務・弁護士調査」。まだ記事の掲載は続いているようではあるが、主要なところは概ね出揃ったようなので、備忘がてらのエントリーとしてまずはランキングから。 <企業法…
連立与党の自民・公明両党が15年ぶりに過半数を割り込む結果となった2024年衆議院総選挙。一夜明けた今日、メディアは結構な大騒ぎになっていたが、個人的にはそんなに違和感はない。だって自民党は、今までが勝ち過ぎていただけだから。特に前回の衆院選は…
本来なら、自民党が総裁選をやっていた間くらいから準備しておくべきだったのだろうが、そんな余裕もないまま国会が始まり、あっという間に解散~ということで、せめて投票日前に、ということで恒例のエントリーを書き始めている。振り返ると、2012年から衆…
6月27日付の日経朝刊、1面に躍った↓の見出しを見た時、「そんなにうまい話はないよなぁ…」と思った。 「データ管理 国の監督縮小 認定企業が対象 漏洩時の報告、原則30日以内に延ばす」(日本経済新聞2024年6月27日付朝刊・第1面) そして同日付でパブコメ…
メディア等で大々的に報じられた公正取引委員会によるGoogleへの「行政処分」。米国でもEUでも巨大プラットフォームに強い「圧」がかけられているこの時代に、日本だけ取り残されるわけにはいかない、という思いは当局関係者も強く持っていただろうし、既に…
2010年代の初頭、「消費者の財産的被害の集団的な回復のための民事の裁判手続の特例に関する法律」の構想が初めて世に出てきたとき、産業界は大いにざわついたし、そこに若干かかわっていた自分にもいろいろと思うところはあった*1。幸いなことに2016年の施…
すっかり毎年の恒例行事となった感のある「優越的地位の濫用」に係るコスト上昇分の価格転嫁円滑化に関する調査とその結果を踏まえた事業者名の公表。今年も公正取引委員会のリリースにより、気の毒な10社の名称が公表されている。www.jftc.go.jp調査対象と…
前の週のうちから既にリーク記事は出ていたから、事柄自体にそこまでサプライズはなかったのだが、実際に出た「処分」の中身は想像以上にしびれるものだった。LINEヤフー社に対する総務省の行政指導。 「総務省は5日、情報漏洩が相次いでいるLINEヤフーを行…
「生成AIと著作権」に関する議論は先日のエントリーでも取り上げたばかりではあるのだが*1、今日の朝刊の「経済教室」に、早稲田大学の上野達弘教授による「著作権法の権利制限規定を”諸悪の根源”であるかの如く批判する近時の見解」を鮮やかなまでに斬る論…
バズワードになって久しく、最近では世界中で政治の世界でのアピール材料にすらされている感のある「生成AI」。確かに現在の殺伐とした世界情勢を考慮すれば、情報倫理的観点から「いかに悪用されないようにするか」を考えることには意味があると思うし、昨…
ここ数年、ずっと気になっていたことをバサッと切ってくれて溜飲が下がったというか何というか・・・という記事が一つ。日経紙の朝刊に載っていた有識者コメントで構成されるコラムで、時流に乗って「製造業不正、どうただす」というタイトルになっているの…
「市場区分の見直し」に端を発した東京証券取引所の「改革」が、昨年あたりからよりピッチを上げて加速しているような気がする。日経平均の数字が史上最高値を超えそうな勢いにまで上昇を続け、国内外の機関投資家からの手ごたえも良い、ということもあるの…
例年なら元旦の日付のエントリーで「・・・占う」をネタにいろいろと書いていたのだが、今年に関して言えば、自然災害に事故、と立て続けに危機イベントが続いていたこともあって*1、何となく躊躇していた。とはいえ、「テレビを付ければ箱根駅伝」な正月に…
法曹界にとっては長らく「年末の風物詩」となっている「企業法務税務・弁護士調査」。今年も12月初めくらいから電子版で記事が飛び、月曜日の日経法税務面を3週くらいにわたってジャックしてフィナーレを迎えようとしている。恒例の「ランキング」自体は最初…
今月初めに報じられたものの、詳細に不明な点が多かったためにしばらく寝かせていたのが↓のニュース。www.nikkei.comこれが出る直前に「一部の事件で結審、損害論に入らなかったため日本製鉄側の敗訴濃厚」という趣旨の記事*1が掲載も出ていただけに、原告側…
株式市場への上場をめぐっては、今年の夏以降の「プライムからスタンダードへの移行雪崩」のような事象もあったし、MBOによる非公開化の例だけでも、東芝を筆頭に最近では決して珍しいことではなくなっているから、そんなに驚くことではないのかもしれないが…
そろそろ秋の気配も・・・という期待むなしく、外を出歩けば依然として蒸し暑さだけが襲ってきたこの三連休。そして、そんなさ中のラグビーW杯。連休最終日の早朝にはプールDで戦う日本代表にとっては最大の強敵、イングランド戦もあったのだが、4年前とは違…
今年も現地に行こう、と思っていながら、諸般の事情で果たせずZOOMと向き合っていた週末。 一日一日はあっという間に過ぎていくのに、登壇したのは遥か昔のことのように思えてしまうのは何でだろう・・・と不思議な感覚に襲われたりもした。セミナーの講義の…
「グレーゾーン解消制度」に投げ込まれたストレートな問いかけに対し、法務省が発したごく自然な回答によって法務クラスタの一部が大騒ぎしたのはもう1年以上も前のことだ。当時の騒動の様子は、↓のエントリーに生々しく記したのだが、自分の中ではもうとっ…
まさにシーズン真っただ中の間は、振り返る暇もなかったのだが、今年も「6月総会」のシーズンが終わった。メディア等で報じられていたとおり、年々増加基調にある株主提案が今年も多くの会社を翻弄したし、NCHDでの増配提案が可決されたり、壮絶な打ち合いの…
ここ数か月、新聞に踊る見出しとその中身とのギャップにずっと戸惑い続けていたものがあった。3月に閣議決定され、通常国会に提出された「不正競争防止法等の一部を改正する法律案」。よくありがちなパターンで、法律案のタイトルには「不正競争防止法」しか…
金曜日の午後、知財クラスタを俄かにざわめかせたドワンゴ対FC2の知財高裁大合議判決。本来であればすぐさま反応すべきところだったのだろうが、自分はそれを横目で見ながら土曜日にゆっくりと朝刊を開き、ようやく事の概略を知った次第。 「動画配信サービ…