馬をこよなく愛される法学者、
yaeno_29先生のブログで言及がなされているこの話題、
(http://d.hatena.ne.jp/yaeno_29/20061214/1166068169)
筆者としても、まずは「ソフトバンクの手腕に期待」、
といったところだろうか。
存続を願う気持ちはあれど、
一度も本物のばんえいのレースを見に行ったことがない身としては、
肩身が狭い気分でいただけに*1、
これで来年4月以降も存続してくれるのであれば、
こんなに有難いことはない。
もっとも、地方競馬とIT企業の組合せ、といえば、
つい最近のライブドアの1件を思い出してしまうのは
筆者だけではないだろう。
長年修羅場をくぐってきた一流の経営者をトップに擁し、
さらに、ボーダーフォンの日本法人を買収して
堅実な事業会社の途を歩もうとしている企業と、
某ライブドアを比べるのは失礼かもしれないが*2、
現在の地方競馬の低迷は、単に「「官」による運営が不効率だから」
という理由では片付けられない構造的な問題に根ざしているだけに、
民間企業が運営の一部を担ったからといって、
状況が好転する、というような楽観的な気分には到底なれない。
まぁ、物事何でもそうなのであるが*3、
誰かが言った、
「なくなることを惜しんで、幕が下りる日に大挙駆けつけるくらいなら、
日頃からちゃんと金を落としておけ」
という言葉が、耳に痛いところである。
(追記)
NIKKEI NET 2006年12月17日22時31分 より
(http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20061217AT1G1700U17122006.html)
ばんえい競馬、帯広単独開催を正式決定・07年度
北海道独自の「ばんえい競馬」を運営する旭川、帯広、岩見沢、北見の4市長は17日、旭川市で管理者会議を開き、来年度は帯広市単独で開催することを正式に決めた。多額の累積赤字を抱え今年度で廃止の瀬戸際にあったが、帯広市がソフトバンク子会社の支援を受け存続する。
砂川敏文・帯広市長は撤退する3市に財政支援などを要請、3市長はできる限り協力する意向を示した。現競馬組合は今年度末で解散。約40億円以上に上る清算債務は4市が均等負担する。来年度は4月下旬から開催の方針。「開催日数はなるべく減らさない方向で、通年開催を目指す」(砂川市長)
現競馬組合の約40人の職員は解雇される。ばんえい競馬の運営を帯広市から受託するソフトバンク・プレイヤーズ(東京・港)や帯広市が何人程度の再雇用を受け入れるかは未定。今年度のばんえい競馬は当初の計画通り来年3月26日まで開催する。
この記事を読む限り、
ソフトバンクは現在の負債には手を出さずに、
「これからの運営」で貢献していく、ということらしい。
公正で支障なきレース運営、という観点を踏まえると、
コスト削減にはどうしても限界があるだけに、
あとは「いかに馬券を売るか」という勝負になってくるだろう。
果たして秘策はあるのだろうか?
これからの動きに注目したい。