常識的な結末

世界陸上・大阪大会が閉幕した。


この大会、地元開催にもかかわらず、“期待の”日本勢が軒並み早い段階で姿を消してしまい、やれ体調管理に問題があるだの、メンタルが課題だの、と騒がれている。


だが、筆者が入手した大会の公式プログラムによれば、今季の世界ランキングで上位5傑に入っている日本人選手は、女子マラソン原裕美子選手だけ。


いかに過去に実績があっても、そのシーズンで調子が上がっていなければ、世界選手権でも“大番狂わせ”が起きることは滅多にない、というのが究極の個人戦たる陸上競技の恐ろしいところで、今回の結果はまさに「順当な」結果と言わざるを得まい。


失望の責めを負うのは、テレビ局の過剰報道の煽りで、あたかも日本勢がメダルを量産できるかのように錯覚してしまった視聴者の方なのである・・・(これは今大会に始まった話ではないが)。


ぱっと見回しても、看板になっているのは室伏広治に為末・末続、100Mに至っては未だに朝原宣治とくれば、この結果でも致し方ない、というべきではないか。


順当で、常識的な結末からも学ぶことは十分にある。


来る上海で、何かが変わることを期待して、織田裕二よろしく、今は天に向かって叫ぶのみである(笑)。

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