三つ巴のはずが・・・

今年のダービーに臨む三強の一角、と目されていたダノンシャンティが、馬柱発表後(というか前々日発売開始後)の故障発生で出走取消。

「ダービーでこのようなことになり、責任を感じている」(日本経済新聞2010年5月29日付夕刊・第8面)

という松田国英調教師のコメントが痛々しいが、前走(NHKマイルC)、あんな驚異的なタイムで疾走すれば、当然どこかにダメージが残っていても不思議ではなかったわけで、生き物を相手にしている以上、仕方ないことだったろうと思う。


で、気になるのが、これで「三強対決」が「二強対決」へと変容してしまったこと。


戦前の風評が「三強三つ巴」のときは、三強が順当に1・2・3着を占めることが多いし、少なくとも二頭は固く3着内をキープすることが多いが、「二強対決」の時は、片方が勝ってももう一方が大コケすることも結構珍しくない、というのが自分の古い経験則。


最近では傾向も多少変わってきているところがあるし、単なる結果論と言ってしまえばそれまでなのだが、「有力馬」という評価が特定の2頭に集中すると、ジョッキーがお互いの馬を意識し過ぎて、本来のレースをしにくくなる、というのもあるのかなぁ・・・と思ったりもする。


今回でいえば、ヴィクトワールピサペルーサが抜けた人気になっているけど、二頭が順当にワン・ツーとなるかと言えば、そうは簡単に行かないような気がするわけだ。


個人的には、やっぱり勝つのはヴィクトワールピサの方で、ペルーサはちょっと危険な人気馬かな・・・というのが率直な印象。


ダービーに照準を合わせた東京コース中心のローテーションは確かに評価できるし、青葉賞の勝ちっぷりも相当のスケールを感じさせるものではあったのだけれど、如何せん相手関係からして、そんなに高い評価を与えて良いものなのかどうか、ちょっと分からないところが多過ぎる*1


むしろ、人気薄の京都新聞杯組、特に2歳時の重賞でヴィクトワールピサにクビ差まで食い下がったコスモファントムなんかは十分に狙う価値はありそうだし、リルタヴァルなんかもはまれば結構いけるような気がするのだけど・・・


ま、勝てば官軍。自分の予定が当たるかどうかは脇に置いて、じっくりと結果を堪能することにしたい。

*1:一応皐月賞2着のヒルノダムールを破った、という実績はあるのだが、それ以外は相手関係に恵まれていた、という印象が強い。

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