開設2周年。

気がつけば、このブログを書き始めてからもう2年になった。


この1年だけで40万PV。


改めていうまでもないことだが、このブログを書き続けるエネルギーをくださっている、全ての読者の皆様に感謝申し上げたい。

ことの顛末。

いわゆる一つの日本的幕引きである。

「慶応大は3日、植村栄治教授の退職願を受理した。法科大学院の教授会は、懲戒処分(解職)が相当とする上申書を提出したが、大学側は「本人は非常に反省しており、これまで職務に精励してきた点は評価できる面もある」として依願退職の形を取った。植村教授は6月に考査委員を解任され、慶応大に7月末、退職願を提出していた」(日本経済新聞2007年8月4日付朝刊・第38面)

「これまで職務に精励してきた」人でも、ちょっとした不祥事で会社人生を棒に振ってしまう(しかもその後の再就職さえ不可能になる)ことは多々あるのであって、その気になれば文筆だけでも食っていけそうな大学教授に対する処分にしては“甘い”という声もあるのかもしれないが、あくまで「漏洩」ではなく「類題指南」に過ぎないとされた本件でそこまでやるのは忍びない、とした大学側の対応も十分に理解できる。


退職した教授にしてみれば、自分自身の行為が非難されたこと以上に、

「問題となった租税に関する短答式の設問では、他大受験生の平均正答率(20%台)を約5ポイントしか上回らず、大学別でも上から13番目で「情報提供が有利な結果をもたらしたとはいえない」

と指摘された方がショックだったかもしれないが・・・。

朝青龍Part2

ご指摘を受けて、なるほどなぁ、と思う。

日本相撲協会は、他のスポーツ関係の公益法人と比べても、収益事業の占める割合は格段に高く、規模も大きいように思われるが、その中で税法上の優遇を受けるには相当の大義名分がなければならないし、それだけに政治的マターになる余地が高い。
公益法人として「取り潰し」を喰らわないようにするためには、世論や政治家に迎合していく必要があるのだ。

http://d.hatena.ne.jp/pas-a-pas/20070804

もっとも、この公益法人に限らず、規制官庁が目を光らせているような業界では、得てして迎合的な発想が優先しがちだし、それを着実に遂行するヒラメ的体質の人間がのさばりがちである*1


そういったヒラメどもは、煮ても焼いても刺身にしてもあまり美味くないので困ってしまうのであるが、かといって放っておくと組織が腐ってしまうので、なおさら悩ましいところである。

*1:このあたり、軸足が定まらない(=とりあえず叩けそうなところから叩く)メディアの報道姿勢にも原因の一端はあると思うのであるが、ここではその話は置いておく。

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