法曹

Ruth Bader Ginsburg判事の人生と、これからの自分と。

よく考えたら、もう2年くらい出張の飛行機の中でくらいしか映画というものを見ていなかったな、ということに気が付いて、久々に映画館に足を運んだ。www.finefilms.co.jp86歳を迎えた現在でも、米国連邦最高裁で現役の判事として活躍されているルース・ベイ…

企業の「内部浄化」に期待することの虚しさ

小さい記事ではあるのだけど、ちょっと気になった「不祥事、監査役に優先報告 経産省指針 内部調査もみ消し防ぐ」という見出しの日経の記事。 「経済産業省が新たにまとめるグループ会社の企業統治(ガバナンス)に関する指針の内容が分かった。企業の内部監…

ちょうどシーズンなので・・・。

いい加減、毎日更新するネタが尽きてきたんじゃないか、という突っ込みも受けてしまいそうだけど、まもなく旧試験組には懐かしい「母の日」が来るし、週が変われば 今や新しくもない〝新試験”も始まる、というタイミングのようなので、改めて6年前の記事を上…

色褪せない良書とこの先の未来と。

今朝になっても新聞紙面にはまだ昨日の「改元」ムードが残っていて、Webメディアにもちらほら「令和」をタイトルに掲げた記事が載っていたりするので、あまり興味のなかった人まで思わず巻き込まれてしまいそうな雰囲気になっているのだけど、自分もここ数日…

「ルール」を作る、ということ。

この国で「新サービスによるイノベーション」と「規制」との緊張関係が話題になって久しいが、そんな中、この種の話題が好きな日経紙の法務面に、再び「新興ビジネス」と「ルール」に関する記事が掲載された。 「スタートアップや新しいビジネスに携わる団体…

やっぱり

自分が長年尊敬している師匠から褒められると、素直に嬉しい。 これまで地道につないできた人との絆を、よりポジティブな形で生かせる、ということほど魅力的な話はない。一方で、今日もまた新しい、とても貴重な出会いがあった。そんな出会いや再会を重ねれ…

加速するマンネリと、動かないランキングと。

年末の風物詩、となっている日本経済新聞の「企業法務・弁護士調査」。 今回で実に14回、ということだから、このブログとほぼ同じくらい続いている、ということになるが、一方で近年“マンネリ化”の風潮が強いというのも、例年指摘しているとおりである*1。そ…

遂に原点回帰へ。

今年も新司法試験の結果が出た。 去年の傾向から十分想像はできたことだけど、時代のスピードはより増している、そんな感じの結果。 出願者数 5,811名(前年比 905名減) 受験者数 5,238名(前年比 729名減) 合格者数 1,525名(前年比 18名減) 依然として…

全てはその一矢、のために。

最近、ちょっと前までなら、「あり得ない」と言われてしまうようなタイプの組織不祥事がとみに顕在化しているような気がする。 ここ数年ずっと世を騒がせてきた某大手メーカーの件しかり、今まさにクライマックスを迎えつつある森友問題しかり。 公益通報し…

歪んだ集団心理の真ん中で「法令遵守」を叫ぶことの苦しさ。

一週目にして早くもメダルラッシュの様相を見せている平昌五輪。 本来であれば、のんびり観戦記でも書きたいところなのだけど、残念ながらここ数日、そんな気が湧いてこないほどいろいろとざわついている。ついこの前まで“他人事”のように見ていた某O社の話…

「経験」と「想像力」の間にあるもの。

年末、それも平成30年を目前に控えた年の瀬、ということもあって、どこのメディアでも比較的骨太な特集記事を見かけることが多いのだが、そんな中、日経朝刊に塩野七生氏の1面ぶち抜きインタビュー記事が掲載された。彼女の著作を全て読んだわけではないが、…

マンネリ化した余興とそれに踊らされる人たち?

毎年、法務面にこの特集が載ると、今年も終わりだなぁ、と思う。 「日本経済新聞社が実施した第13回「企業法務・弁護士調査」で、回答企業のほぼ半数が、弁護士を社員などとして雇う「インハウス(企業内)弁護士」を3年以内に増やす予定であることが分かっ…

そしてまた、盛り上がらなかった国民審査。

公示日直前くらいまでは、「久々に盛り上がるかな」という期待を一瞬抱かせてくれていた衆院選も、結果的には元最大野党だった議員さんたちが大量に「ただの人」になる、という結果を招いただけだった。今回の敗因として、「排除します」発言がやたらクロー…

最高裁判所裁判官・国民審査対象各裁判官の個別意見について(2017年版)

2012年、2014年と、ここ2回ほど、総選挙のタイミングで行われる最高裁裁判官の国民審査の前に、対象となる各裁判官の個別意見をご紹介する、という企画をやってきた。最近は、ブログで判例を取りあげる機会もほとんどないし、記事を書く以前にそもそも判決を…

「給費制廃止」の不当さをどう争うか。

自分が当事者世代になることは免れたものの、一歩間違えば、というところもあっただけに、何とも言えない気分になる司法修習の「貸与制」化問題。そして、“被害”を受けた元司法修習生たちが起こした訴訟の最初の判決が2つの地裁で出された。 「国が司法修習…

またしても“AI煽り”

最近、そうでなくてもこの手の記事が多くて辟易しているところに掲載された、またか、という感じの記事。 「人工知能(AI)の利用が広がるにつれ、弁護士や弁理士など企業法務に関わる士(サムライ)業が「定型的な独占業務はAIに取って代わられかねない…

「理想」にまた一歩近づいた(?)12回目の“新”司法試験

去年も書いたが*1、「1500」という数字を見ると、ちょっとした郷愁に襲われる。 「法務省は12日、今年の司法試験に1543人が合格したと発表した。昨年より40人少ない。政府が2015年に下方修正した目標の年間1500人以上をわずかに上回ったが、法曹離れの傾向は…

企業内弁護士の「人材不足」問題

今週月曜の日経新聞の法務面に掲載された「インハウス(企業内)弁護士」に関する記事*1がじわじわと波紋を広げているようだ。自分も記事の紹介から伝わってくる情報に断片的に接し、若干気がかりな記述はありそうだな、と思っていたのだが、改めて記事を読…

そして、今年も波乱なき年の瀬。

毎年年末の恒例となっている日本経済新聞法務面の「企業法務・弁護士調査」*1。肝心の調査の中身の方は、そんなに有意義なテーマも見当たらず*2、唯一目を引くのが、 「匿名加工情報を『活用する』と回答した企業がわずか5%」 というシュールなネタくらい*3…

不思議な錯覚〜「合格者1500人時代」の再来。

自分の中では“遠い日の思い出”になりつつある司法試験。 当然ながら関心も薄れつつあるのだが*1、合格発表の記事を見ると、長年の惰性でやはり一言二言書きたくはなる。 「法務省は6日、2016年の司法試験に1583人が合格したと発表した。昨年より267人減り、…

今年も波乱なき弁護士ランキング

年々、紙面掲載のタイミングが年末に近づいている気がする日本経済新聞の「企業法務・弁護士調査」。 今年は、とうとう12月の最終週にもつれ込むことになってしまった*1。ランキングに名前が載った先生方に気持ちよく仕事納めを迎えていただく、という意味で…

「10回目」の節目で示された数字が物語るもの

平成18年に行われた第1回の試験から今年で10回目。 「新」という冠も付かなくなって久しい司法試験の最終合格発表の記事が今年も掲載された。 「法務省は8日、2015年の司法試験に1850人が合格したと発表した。昨年より40人増え、3年ぶりに前年を上回ったもの…

残念なアンケート結果

日経新聞の法務面に、「日本組織内弁護士協会のアンケート調査」に基づく『社内弁護士の意識調査』が掲載されている。そして、その結果といえば、 「社内弁護士が現在の勤務先を選んだ理由は『ワークライフバランスを確保したかったから』が最多で52.9%だっ…

司法制度改革がもたらした“錯覚”の先にあるもの。

ここ数年の流れからして十分予測できたことではあったが、今まさに法曹養成にかかわっている関係者にとっては、やはり大きな出来事、というべきなのだろう。 「司法試験の合格者数を『年1500人以上』とする案が21日、政府の有識者会議で了承された。司法制度…

衝撃的な数字の裏側にあるもの。

先週のエントリーで、新司法試験受験者数をめぐる微妙な状況についてご紹介したところだったのだが*1、週が変わって、さらにショッキングな事実に接した。きっかけは以下のニュースである。 「2015年春の全国の法科大学院の入学者は計2201人となり、過去最低…

ちょっとした数字のマジック。

いよいよ今年も本番まであと一週間くらい、という状況になってきた新司法試験&予備試験。去年、散々、「法曹養成制度への批判」が新聞紙上で展開されていたことを考えると、試験制度の変更等も経て、今年は少し静かになったかな、という印象もあるだが、先…

月の変わり目に、新たな気持ちで。

世の中はバブル再来の勢いでも、自分的には、年の出だしから、あまりいい気持ちでは仕事ができていない今日この頃。そんな中、新しい月に入り、ねじを締め直す、ということで、読み直した一冊の本を、ここで取り上げておきたい。裁判・立法・実務作者: 田原…

歴史は繰り返す〜「法学部不人気」の報道に接して

ここ数年、景気の良い話をあまり聞かない「法曹」業界。 特に、供給される「ヒト」をめぐる問題は、現場レベルでも相当深刻なようで、司法試験受験者や法科大学院進学者だけでなく、その主たる供給源であるはずの「法学部を目指す学生」自体が減ってしまって…

年の瀬にようやく出た弁護士ランキング。

毎年、12月の日経法務面の名物企画となっている「企業法務・弁護士調査」特集。本来であれば、先週15日くらいには掲載されていても不思議ではなかったのだが、イレギュラーな選挙に水を差されたか、年の瀬も押し迫った12月22日付の紙面に掲載されることにな…

国民審査の意外な結果

衆院選の低投票率に引きずられる形で、前回よりも6ポイント以上も投票率が低下した最高裁裁判所裁判官の国民審査。いつものことながら、罷免の「×」が過半数を上回ることはもちろんなかったわけだが、今年の数字を見ると、いろいろと興味深いところはある。 …