気持ちの良い逃げが決まらない切なさ。

この一週間、突っ込みどころ満載のニュースがいろいろあって、出勤前や、日中速報メールなどを見ている時は、帰ったらいろいろ書きたいネタがあるな、などと手ぐすねを引いていたのだが、自分の時間が完全に仕事に押しつぶされてしまい、如何ともしがたかった。

週末には珍しく体調も崩れてしまったこともあって、せっかくの週末なのに花見もできず、引きこもりの一日。

とはいえ、春のG1シーズンもいよいよ開幕。
中京の桜だけは、テレビ越しにしっかりと見ていたわけで・・・。

今年は、1枠1番にセイウンコウセイが入ったと聞いた時点で、これはもう逃げて連覇してもらうしかないよな、と思ったし、単勝人気が2桁に留まっているのを見て、ますますその思いは強くなっていた。

「電撃の6ハロン」と言われるスプリントG1だが、ここ数年は逃げ馬がキップ良く逃げて勝つ、というレースがなかなかなくて、春・秋ともに10年近く前のローレルゲレイロまで遡らないと「完璧な逃げ切り勝ち」には出会えない。だからこそ、昨年と同じローテーション(前哨戦の順位まで同じ)で臨み、鞍上には苦節22年目の松田大作騎手、というこの馬にあらゆる期待を込めて眺めていたのだが・・・。

外から来たダイアナヘイローに先手を取られ、さらに競り合って序盤のラップタイムを引き上げてしまったのが運の尽き、だったというべきか。
コース取りの利で4角手前では先頭を奪い返し、よれているように見えながらも、直線、芝の良いところに進出して来た姿を見た時は、もしかしたら、という思いも一瞬よぎったのだが、脚色は明らかに鈍かった。

結果的には、来週嫌というほど衛星中継で目に飛び込んでくるであろう、青い勝負服のファインニードルが優勝*1。一瞬、抜け出したかに思えたレッツゴードンキがハナ差の2着、と今年も差し馬勢が上位を占める結果に。

最速の脚を使ったレッドファルクスは全く届かない場所に沈み(8着)、ダンスディレクターもいつものお約束で差して届かずの4着だから、かなりのハイペースだったわりには、決して追い込み馬向きの展開だったわけではない。ペース自体、馬場が稍重だった昨年と比べてそんなに極端に早くなったというわけでもない。

それでも、逃げ馬には荷が重いレースになってしまった、というのは何とも残念な話なのだが、来週、また次の週、距離は変わっても逃げ馬の美しさは変わらない、というのは去年までのキタサンブラックが十分に証明してくれていたわけで、再び華麗なる逃走劇の目撃者となれることを信じて、気長に待つことにしたい。

*1:これでアドマイヤムーン産駒が連覇、ということだから、これはこれで凄い話ではある。

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