昨日のエントリーのネタについて、
「これでいいのか、法科大学院!」(http://lswatch.blog32.fc2.com/)に、
様々な見解が掲載されている。
昨日も書いたように、
今まさに渦中にいる「法科大学院生」を捨象した
責任転嫁的な意見には賛成しかねるが、
基礎研究の重要性を説くあたりのくだりについては、
ごもっとも、と思う部分は確かにある。
(特に若手研究者の育成に支障が出るような事態は避けるべきだろう。)
こう見てくると、
いっそのこと、法曹養成のための大学と、
研究&研究者養成のための大学を分離してしまって、
東大、京大その他研究志向の強い大学は、
後者に特化する方が良いようにも思える。
現行司法試験枠を一定数残しておけば、
賢い東大生・京大生は、
少なからず、院に行くことなく法曹のキップをつかむことができるだろうし、
恵まれた就職口に背を向けても法曹を目指す人には、
他大の法科大学院に行くという道が残されているのだから、
現実的な支障は少ないはずだ*1。
東大、京大のような大学の法学部は、
あえて法科大学院という“広告塔”を設けなくても、
学生集めに困ることはないだろうし・・・。
*1:同じ法律の“プロ”とはいえ、実務家を目指す者と研究者を目指す者に同じカリキュラムの下で勉強することを強いる現在の東大のシステムには、少なからず疑問を感じているので・・・。