春競馬シーズン、古馬陣の話題をもっぱら牝馬がさらっていっていたのを評して、「強きは牝馬ばかりなり」というフレーズを使ったのは5か月前のこと*1。
そして、秋の最強馬決定戦でもその状況は変わることなく、見事にブエナビスタが主役の座をかっぱらっていった。
スローな展開の中、ダントツの人気を背負った状況で、好位抜け出して堂々の横綱相撲。
主戦・横山典騎手の負傷乗り替わりの影響も全く感じさせず、スミヨン騎手に日本のG1レース初勝利をプレゼントするあたりが何とも心憎い。
宝塚記念でブエナに苦杯を嘗めさせたナカヤマフェスタが不在だった(その代わりに凱旋門賞で堂々の見せ場を作った)、ということもあるし、あれだけ出遅れたペルーサ(しかも3歳馬)でも2着に追い込めた、というあたりからして、「メンバーに恵まれた」という評価が出てきても不思議ではないところではある。
しかも、G1・5勝目とはいえ、牡・牝馬混合のG1タイトルを獲ったのは今回が初めてだから、この先あまり過大な期待をかけるのはどうなんだろう、という思いもある。
ただ、ゴール前のあの“強い”脚を見る限り、このままジャパンCに行っても通用するんじゃないか、と思うのも確かなわけで、もうしばらく牝馬(おんな)の時代は続くのかな・・・という予感は消えない。
これでアメリカから、来週、ナカヤマフェスタのインパクトを超えるような“強い日本馬&牝馬“のニュースが飛び込んでくるようだと完璧なのだが、さてどうなることやら。