筋書きのあるドラマ

23日のエントリーの思惑どおりに、(http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20051123/1132762333
ジェフユナイテッド千葉が、ガンバ大阪を撃破*1


ガンバの先制点のシーンは、
スタジアムにいたら、思わず“くぅしぃの〜ボケェ〜”と
叫んだであろう、GKの初歩的なポジショニングミス。
それでも、きっちりPKでお返しした後に、
“ランニングサッカー”の面目躍如、縦パスから山岸勝ち越しゴール。


何より、後半のガンバの怒涛の攻めを逃げ切ったあたり、
チームの“進化”を感じる。


期待どおり、セレッソもドロー。
鹿島にドローで粘られたのと、浦和に勝ち点が転がり込んだのがやや誤算だが、
それでも、首位セレッソに2差。


次の名古屋戦、これまでの相性は極めて悪い*2


だが、最終戦を、1万人以上客が入るようになった(笑)
新ホーム“フクアリ”で迎えられる上に、累積警告の選手もいない。


また、上にいる4チームの対戦カードのうち、
セレッソFC東京(ホーム)、G大阪川崎F(アウェー)は
戦力的に互角の上、大阪のチームはプレッシャーに弱い。
浦和はアウェーでアルビレックスと対戦する不運。
柏をホームに迎える鹿島が一番恵まれているが、
大丈夫、柏にはラモスがいる(笑)。


というわけで、脱“ジェフスタイル”を合言葉に、
最後まで夢を捨てずに、見ていよう・・・。


それにしても、1シーズン制導入元年*3に、
ここまで緊迫したシーズンを見せることができて、
Jリーグ側も笑いが止まらないだろう。


発足当初から、リーグ運営で試行錯誤を繰り返し、
時には迷走の気配さえ見せつつも、
ここに来てようやく、入れ替え戦も含めた1シーズンの“型”が
定着しそうな気配である。


延長戦の段階的廃止、
地域密着を推奨したことによる、真の“ホーム&アウェイ”化。
そして、発足当初からのリーグ側の様々なコントロールによる、
各チーム戦力の均衡化。


これまでに、明確なロジックに基づく戦略を一つ一つ打ってきたからこそ、
本来のリーグ戦の姿である“ホーム&アウェイ方式による1シーズン制”が
出来上がった初年度に、“白熱した優勝争い”を演出することができる。


スポーツである以上、どこが勝って、どこが負けるか、
というシナリオはどこにも存在しない。


だが、どこが勝って、どこが負けても、
同じようにシーズンが盛り上がる、というシナリオは、
何年も前に、川淵チェアマン(当時)によって書かれていたように思われる。


ここに完成しようとしている“筋書きのあるドラマ”。
見事というほかはない。


企業同士の“喧嘩”を場違いな会議の場に持ち込んでいるような、
どこかのプロスポーツ団体は、爪の垢でも煎じて飲んだ方が良い。

*1:http://www.nikkansports.com/ns/soccer/jleague/score/2005/20051126goic.html

*2:昨年までの戦績は8勝20敗2分。対鹿島よりも悪い。今年は開幕戦で0-2から何とかロスタイムに追いついてドロー。通算成績が5割を切るチームだから仕方ないとはいえ、データ的には気になる。

*3:9年前に一度、チーム数が増えたのを理由に1シーズン制を試行しているので、正確には、“復活の年”というべきか。

10years

ちょうど10年前、
大学で自分が入り浸っていた部屋では、
何故か渡辺美里が良くかかっていた*1

ribbon

ribbon


既に“ナツメロ集”になりかけてたアルバムの最後に、
入っていた“10years”という曲。
冬間近になって、キャンパスが一瞬だけ華やぐこの季節が来ると、
いつも思い出す曲でもある。


気が付けば、本当に10年経ってしまった。

あれから10年も この先10年も
行きづまり うずくまり かけずりまわり
この街に この朝に このてのひらに
大切なものは何か 今も見つけられないよ
〜『10years』より(作詞:渡辺美里

*1:かかっていたアルバム自体は別のものかもしれないが・・・

真のサービス精神

23日のエントリーで紹介した『新・会社法100問』。

新・会社法  100問

新・会社法 100問


巷では誤植の多さを指摘する声も多かったようで*1
ダイヤモンド社が思い切ったサービスに踏み切った。
http://www.diamond.co.jp/special/100q/index.html


本来であれば、誤植のないように、
事前にきっちりと校正をかけるのが筋だとは思うが、
他にも誤植だらけの本(特に某予備校のテキスト系(笑))が
世にあふれている現状を鑑みると、
さすがはビジネス書を扱う出版社だけある、と感心する。


ちなみに、新会社法関係の書籍は、
今、世にあふれんばかりの勢いで続々刊行されている。


学術系では、弥永教授、神田教授などが早々と改訂版を出しているし、
実務家系では、アンダーソン毛利に続いて、長島大野からも出るらしい。
『100問』に続く問題集系の書籍も、今後続々と刊行されていくだろう。


この手のプロジェクトは「早い者勝ち」といった感が強いだけに、
中には“やっつけ仕事”的なものも混在している可能性がある*2
買う側としては、内容のみならず、“体裁”も良く見定めて買うのが、
身のためかもしれない・・・。

*1:自分は買ってからまだページを開いていないので・・・以下略

*2:決して、上に挙げたものがそうだ、と言っているわけではないので誤解なきよう。

google-site-verification: google1520a0cd8d7ac6e8.html