商事

勇気ある発言?

ここ数年、ずっと気になっていたことをバサッと切ってくれて溜飲が下がったというか何というか・・・という記事が一つ。日経紙の朝刊に載っていた有識者コメントで構成されるコラムで、時流に乗って「製造業不正、どうただす」というタイトルになっているの…

とどまるところを知らない「改革」の先にあるもの

「市場区分の見直し」に端を発した東京証券取引所の「改革」が、昨年あたりからよりピッチを上げて加速しているような気がする。日経平均の数字が史上最高値を超えそうな勢いにまで上昇を続け、国内外の機関投資家からの手ごたえも良い、ということもあるの…

トラウマを抜け出した先に光は見えるか

例年なら元旦の日付のエントリーで「・・・占う」をネタにいろいろと書いていたのだが、今年に関して言えば、自然災害に事故、と立て続けに危機イベントが続いていたこともあって*1、何となく躊躇していた。とはいえ、「テレビを付ければ箱根駅伝」な正月に…

「株式上場」の持つ意味

株式市場への上場をめぐっては、今年の夏以降の「プライムからスタンダードへの移行雪崩」のような事象もあったし、MBOによる非公開化の例だけでも、東芝を筆頭に最近では決して珍しいことではなくなっているから、そんなに驚くことではないのかもしれないが…

後味が悪すぎた「株主総会2023」の幕切れ

まさにシーズン真っただ中の間は、振り返る暇もなかったのだが、今年も「6月総会」のシーズンが終わった。メディア等で報じられていたとおり、年々増加基調にある株主提案が今年も多くの会社を翻弄したし、NCHDでの増配提案が可決されたり、壮絶な打ち合いの…

久々の「日経平均30,000円台」に思うこと。

「バフェット効果」とか「消去法」とかいろいろ言われているけれど、世界経済のトレンドが決して良い方向に向かっていないように見える今、日本だけがそんなに調子良く行くわけないじゃないか・・・とシニカルな目で眺めていたのは週が始まった頃のこと。月…

止まらないこの流れ。

連休の合間に、GW前までの動き、ということで紹介した「スタンダード市場選択申請」の動き。k-houmu-sensi2005.hatenablog.com3月14日に㈱マイネットが初めてこのタイプのリリースを出した時は、追随する会社が出てくるのはもう少し先の話かな、と思っていた…

去るも残るも・・・。

連休の間に、しばらく見られていなかった最近の各社の適時開示資料を眺めていたら、現プライム市場上場会社が「スタンダード市場」選択へ舵を切る事例が相当数出てきていることに気付いた。今年の初めに東証が「経過措置打ち切り」の方針を示した*1時点で想…

歓迎する市場の風がこのまま吹き続けますように。

先の週末の間に行われた日銀総裁の交代劇。前々から決まっていた話とはいえ、ワンパターンな”緩和”に固執し続けた末に、最後まで思い描いたような結果を出せなかった前総裁。 最後の最後に物価だけは想定を超えて急上昇し”帳尻を合わせた”形にはなったが、物…

安住できる地などどこにもない。

多くの会社で決算期末を迎える3月。個人投資家にとっては、配当を取るか、それとも配当取り狙いの投資家が殺到して値上がりしたところで益を確定させるか、その辺の駆け引きも出てくるタイミングなのだが、そんなささやかな思惑を吹き飛ばすかのように相場は…

これも過渡期の混乱に過ぎない、のなら良いのだけれど・・・。

今年も3月総会の季節となり、今週に入ってから次々と手元にいろいろな会社から定時株主総会の招集通知が届くようになった。この3月総会は、昨年9月の改正会社法施行から6ヶ月が経過し「電子提供制度」が適用される最初の総会期、ということで注目して見てい…

突きつけられたリミットと未だ消えぬ疑問

JPXが昨夏から始めた「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」。第1回の頃から既に不穏な空気が漂っていたのだが*1、その流れは遂に変わらないまま、残酷な結論が示された。 「東京証券取引所は25日、プライム市場などの上場基準に満たなくても暫定的…

混沌の先にあるもの。

またいつものように新しい年がやってきた。さすがに50回近く、世に出てからも四半世紀にわたって同じイベントを繰り返していると感慨も薄れて様々なものがルーティン化してくるのだが、そうはいっても多少は気持ちをリセットして今年の展望を・・・と、日経…

ようやく、の終焉。

よりによってこの年末に・・・と誰もが思った、少し早めのクリスマスプレゼントというにはあまりに唐突な政策転換だった。 「日銀は19~20日の金融政策決定会合で大規模緩和を修正する方針を決めた。長期金利の変動許容幅を従来の0.25%程度から0.5%程度に広…

一瞬仰天したけれど・・・。

まだメディアにも「ドイツ戦勝利」の余韻が残っていた24日の日経夕刊の1面に↓のような記事が躍ってひっくり返りそうになったのは、決して自分だけではなかったはずだ。 「金融庁は証券取引所が3カ月ごとに上場企業に提出を求める「四半期決算短信」について…

これが本当なら何を信じればよいのだろうか。

数か月前に、この会社が絡んだインサイダー取引の嫌疑が報じられた時もどうなんだ、と思ったが、今回はさらにその上を行く衝撃、である。アイ・アールジャパンHDのリリースより。www.nikkei.com 「当社は、2021年9月上旬に東京機械製作所様との間で、アジア…

時価総額だけが「価値」じゃない。

新型コロナ禍はようやく終息に向かいつつあるものの、欧州の戦火は止まず、この2年の間の「経済対策」とサプライチェーンの歪みが世界的なインフレを招き・・・と、依然として落ち着かないのが各国の金融、株式市場。そして、まさにその犠牲、とも言えるよう…

常識は簡単に覆る。

日本では短い一週間、なれど、世界的には金融市場が大きくうねっていた中で、一日に二度も”あり得ない”ことが起きた。一つ目は、この世界的な利上げラッシュの中で、わが国の中央銀行が下した「大規模緩和維持」の判断。これまでの黒田総裁の強気すぎる振る…

一つの「決断」の重み。

何も世の中で多くの人々が一息ついている三連休の中日に、こんな記事載せなくてもよいのに・・・と思ったのが、日経紙朝刊1面の↓の記事。 「中部電力やオリックスなど複数の日本企業が東芝に出資する検討を始めたことが17日、わかった。東芝は株式非公開化を…

「正論」が常に正しいとは限らない。

すったもんだの末に、東証の市場再編が実行されたのは今春のこと。それから四半期が一つ過ぎ、「プライム」とか「グロース」といった呼び名も何となく馴染んできた気もする中で、JPX主催の「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」の第1回が先月末に…

振り返れば転換点、なのかもしれない「株主総会2022」

今年は、シーズンがひと段落するギリギリまでかかわっていたこともあって、”振り返り”もなかなかできないまま過ぎていった「6月総会」のシーズン。全体的な傾向としては、すでに以下のエントリーでもまとめた通りで、株主提案を受けた会社がとにかく多かった…

いつかブーメランにならないように。

世界の潮流に乗り遅れるな、とばかりに、最近では紙面を開けば「巨大IT」バッシング施策がどこかに載っている、というような状況になりつつあるのだが、これもその一つ。 「日本で事業を展開する海外IT(情報技術)大手が法人登記をしていない問題で、政府は…

紺屋の袴は何色だ?

今年も多くの会社で年に一度の大イベント、「株主総会2022」の季節が佳境に差し掛かろうとしている。かくいう自分は、といえば、今、様々なルートで送られてくる総会招集通知の山に埋もれてあたふた・・・というところ。 仕事の関係で送っていただいたものも…

「対前年比」の罠。

緊急事態宣言も、まん延防止もなかった今年のゴールデンウィークは、久々にどこに行っても結構な人出だった。個人的なことを言えば、コロナ前なら、GWで長めに休みを取れる時はさっさと国外に逃亡していたし、そうでなければ、あえてどこに行くにも高くつく…

「四半期報告書」廃止の意味。

世の中は丼屋の話で盛り上がり過ぎているようで、すっかり埋もれてしまった感もあるが、長年の懸案だった”多重開示”問題が改善に向けてようやく動き始めた。 「金融庁は18日、金融審議会の作業部会を開き、上場企業が開示する2種類の決算書類を一本化するこ…

プライムでも、プライムじゃなくっても。

かれこれ3年近く、様々な関係者をザワザワさせてきた東証の新市場区分への移行が、本日、2022年4月4日、慎ましやかに行われた。日経紙は朝刊でこそ1面トップ記事で取り上げたものの、世の中の視線はキエフの惨状に向けられ、せっかくのセレモニーも夕刊では1…

まさかの宗旨替え(?)と、この先への不吉な予感。

先週まで9営業日連続で上昇を続け、今週に入ってからも、3月期決算会社の期末配当狙いの買い持続、ということで高い水準をキープしていた東証の株価が、権利落ち日となった30日、予想通り崩れた。それでもウクライナ・ショックの谷の時期に比べたら、日経平…

何がその会社の運命を狂わせたのか。

1月27日、四半期報告書の提出を断念して上場廃止、という衝撃的なニュースとともに公表されたグレイステクノロジー(株)の特別調査委員会による「調査報告書」。www.nikkei.comTwitterでも少し呟いたが、本文だけでも120ページ近くあるこの調査報告書には、「…

長い騒動の末の答え合わせ。

遡れば3年前の年末に金融審議会市場ワーキング・グループ市場構造専門グループの報告書案が出てから、そして直近では昨夏の「一次判定」通知から、ずっとコーポレート界隈の人々をザワザワさせてきた「東証市場区分見直し」に公式の答えが出た。 「東京証券…

これが今の「答え」だった。

途中までは連日追いかける努力はしていたものの、年の瀬が迫るにつれ、とてもすべてはフォローしきれなくなってしまったのが、東証の市場選択手続きをめぐる各社の動向。多くの会社にとって実質最終営業週となった20日からの1週間でも相当数のリリースが出て…

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