「ステキな金縛り」に見る刑事訴訟の本質

前宣伝の頃からずっと見たいと思っていた三谷幸喜脚本・監督の「ステキな金縛り」を、ようやく見に行くことができた。

「ステキな金縛り」オリジナル・サウンドトラック

「ステキな金縛り」オリジナル・サウンドトラック

その感想・・・。

とにかく深津絵里の演技が「凄い」の一言に尽きる。

自分より上の世代の、もうベテランといえる域に差し掛かりつつある女優さんが、“新人のひたむきな可愛さ”を完璧に表現している・・・というのはもう奇蹟に近いわけで*1、あの演技力に142分間触れるだけでも、シアターに行く価値は十分あるのではないかと思う。

三谷氏の作品に関しては、あれだけ豪華なキャストを揃えてガンガン前宣伝かければ、興行収入稼げるのも当たり前だろう・・・という皮肉もチラホラ聞こえてくるところだが、単なる“名前”だけじゃなくて、演劇向きの渋い演技力のある人を集めて、適材適所でうまく割り振っているからこそ(そして、要所要所で、三谷劇団出身の名優が隠し味を利かせているからこそ)、完成度が高い作品に仕上がっているのであって、この辺の手法は素直に称賛せざるを得ない*2


で、基本的にコメディ路線の映画であるにもかかわらず、タイトルを何となく真面目風に付けたココロはどこにあるかといえば・・・(以下、少々ネタバレっぽい記述もあるのでご注意あれ。)

*1:普通、年齢的に無理がある役をやると、少々イタさがあるものだけど、それを微塵も感じさせないというのも凄い。

*2:個人的には篠原涼子唐沢寿明の使い方が贅沢過ぎて、思わず笑ってしまったのだけれど・・・。

続きを読む
google-site-verification: google1520a0cd8d7ac6e8.html