トリノ五輪実況(その2)

カミカゼ・ボーダー失速

スノボ男子ハーフパイプ
日本勢が予選で全滅。


一見個人技の争いのように見えて、
チーム全体のノリが大きく影響してくる競技だから、
2本目に国母選手が失敗したあたりで、
こうなることは大体予想はできたのだが・・・。


最近のこの競技の“進化”のレベルをよく知らないので*1
あまりはっきりとは言えないのだが、
これは戦略ミス?、という感想を抱かざるを得ない。


成田童夢選手の一本目や、中井孝治選手の二本目は、
ほぼノーミスのように見えたが、
外国勢がバシバシ派手に1080(三回転)決めてくる中で、
一番の大技が二回転半、といった構成では、苦しいだろう。


数日前に、「予選で大技を封印して、決勝に賭ける」
というチーム方針がメディアで流されていたが、
女子モーグルのように五輪での過去の実績があるでもないこの競技で
そうでなくても採点のアドバンテージが期待できない日本勢が、
“技を温存する”余裕があるのか、と不思議に思ったものだ。


蓋を開けてみれば、やっぱり・・・といった感あり。


成田選手の二本目のように、
攻めてミスしたのは仕方ないにしても、
それなら、追い詰められる前に、
一本目から思い切って飛びたいだけ飛ばせてあげれば
違った結果になったのではないか、と思うと少し可哀想な気もする*2


五輪直前になって、あまりに期待を浴びすぎたせいもあるだろう。
“新時代の申し子”のように見える彼らも、
流れている血は日本人そのものだった、
というと言い過ぎだろうか・・・。


それにしても、ショーン・ホワイトは役者が違うね・・・。
決勝の1本目で途轍もないスコアをたたき出して、
あとは他の選手の自滅を待つだけ、という展開に持っていく。
予選の1本目、わざと失敗したんじゃないか、って思いたくなるくらい*3


これで19歳っていうんだから・・・orz。

*1:5年くらい前に見たときは、とりあえず高く飛んで、一回転すれば大歓声、といったレベルだったと思う・・・。

*2:国母和宏選手にしても、どことなくよそ行きの滑りに映った。

*3:決勝の1本目の順番を有力選手より前に持ってくるために・・・。

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