2週目に突入したパリ五輪だが、週末からこの週明けにかけて、こと「球技」に関しては日本勢にとって全く良いニュースがない展開だった。
どの競技も「対戦型」だから、どうしてもグループリーグの組み分けやトーナメントの組み合わせに勝ち上がりが左右されることになるし、それに恵まれなかった結果、早々に敗退する結果となったからといって、”無様”という罵声を浴びせるのはちょっと違う。
特に、サッカーに関しては、個人的に「五輪代表史上最強」では?と思っていて、実際グループリーグでは危なげなく3連勝した男子U23チームが、トーナメント初戦でU23スペインと対戦することになってしまったのは悲劇としか言いようがなかったし*1、女子代表もトーナメント初戦の相手が米国で、あれだけ善戦しても最後の最後で…という展開だったから、責められるような要素は一ミリもないだろう。
ただ、これだけ個人種目で日本勢の躍進が続いている中で、「選手団」としては大規模でコストもかかる球技系団体競技で”結果”が出ないと、風当りも厳しくなるだろうことは容易に想像は付く。
ましてや、バレーボールやバスケット、さらにはよりマイナーなハンドボールやホッケーのように、「ここでアピールせずしていつするよ?」という競技が前評判に応えられなかったり、(どんなに惜しい試合があっても)1勝も挙げられずに敗退するようなことになってしまうと、”ポストTOKYO”の負のサイクルがますます加速するような気がして・・・*2。
選手も含め、競技にかかわるメンバーが非常に多いだけに、地元開催の五輪や国際大会とアウェーの地での戦いとでは勝手が異なる、というのは理解できるのだけれど、地元開催の五輪などもうあと何十年も回ってくることはないだろう、というこの状況で、どうやって「日本代表」としての競技活動を持続していくか、ということがこれから問われていくことになるのだろう、と思うところである。