相変わらず・・・

帰りがけに本屋で立ち読みした週刊誌は、
選挙報道一色になっていた。


どんな人間にも探せばいくらでも粗は出てくるもので、
そういうネタをたくさんかき集めれば、
とんでもない極悪人イメージを作り上げることができる。
そして、その結果、ホリエモンはもちろんのこと、
片山さつき候補にしても、佐藤ゆかり候補にしても、
メディアの格好の餌食になってしまった感がある。


もっとも、刺客たちの旗色が悪いからといって、
それを選挙全体の結果に結びつけるのは早計だろう。


調子に乗って、安直に自民大敗→小泉退陣、
という結論を出しているところもいくつか見受けられたが、
おそらく小泉首相は、刺客を送り込んだ選挙区は初めから捨てている。
そして、そこでの話題づくりを通じて、
自民党の支持率をじわじわ引き上げることで、
民主党と接戦になっている他の選挙区で競り勝つことを狙っているように思われる。


だとすれば、自民分裂区を「重点選挙区」にしてしまった民主党は、
まんまと小泉選挙戦略の罠にはまったことになる。


個人的には、民主党に勝たれるくらいなら、
自民党が勝った方がまだマシ、と思っている自分にとっては、
どうでも良い話ではあるが。

国Ⅰ面接方法見直し?

日経の夕刊に、
来年からⅠ種公務員試験の面接を「コンピテンシー面接」に変更する、
という記事が載っていた。


面接方法の手の内を明かすなんて、
人事院も随分気前の良いことをするものだと思うが(笑)、
当社を含め、民間企業の採用面接では今やほとんど主流になっている方法なので、
意外感はない*1


ただ、自分自身何度か面接官をやって思ったのだが、
「過去の体験、行動を語らせることで行動力、判断力を見る」という手法は、
現実にはほとんど機能しない。
概して、些細なエピソードを針小棒大に膨らませた
「自慢比べ」に陥るのがオチである。
そして、そういう面接手法が繰り返されるにつれ、
新たなステレオタイプの解答手法も、また確立する。


そういう負の部分を良く検討することなく、
「新しい」面接手法を導入したのだとすれば、由々しきことだと言わざるを得ない。
民間と同じことをやれば間違いはない、
という悪しき民尊思想は、単なる幻想に過ぎないのだから。

*1:面接で「志望動機」や「自分の得意分野」といったステレオタイプな項目について、突っ込んだ質問をする企業など、もはや皆無だろう。

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