絶好のグループに入った、という印象。
日経新聞の夕刊には、
「難敵そろい激戦必至」などという見出しがついているが*1、
W杯の予選を勝ち抜いたチームに“難敵じゃない”相手がいるはずもない。
C組*2や、
E組*3のような悲惨なグループはともかく、
他のグループと比較しても、“ブラジル以外には勝ち点を計算できる”、
という点で、恵まれているというべきだろう。
ヒディングの腕次第だが、
オーストラリアの実力は、今の世界ランクどおりとみるのが妥当で、
クロアチアも8年前ほどのタレントは揃っていない。
世界最強“ブラジル”の強さばかりが強調されがちだが、
当たるのは3戦目だから、相手の状況如何によっては、
飛車角落ちで戦える可能性すらある。
イメージとしては、
シドニー五輪の時の予選グループの状況に近いというべきではないかと思う。
何だかんだと言われても、決勝トーナメントまでは行く。
問題はその後、どれだけ上積みできるか、だが、
あまり期待しないで、あと半年見守ることにする。
最近、下の世代が国際大会で結果を出していない中で、
世界と戦ってきた世代の最後の大会になるかもしれない今回のW杯。
先週発売のNumberに載っていた、
川口能活のインタビュー記事に、何ともいえない感慨を覚えた*4。
“マイアミの奇跡”から10年。
かつての“刺激的”なキャラクターから、“円熟”の境地へと、
大きな変化を遂げた、と報道されることの多いヨシカツであり、
同世代の人間としては、「そこまで大人にならなくてもいいよ」(笑)と、
近頃では歯がゆささえ感じさせることも度々なのだが*5、
今回の大舞台は、再び彼の“本能”を呼び覚ますには
うってつけの舞台であるようにも思う。
“輝け30代の星”
それが、今回のW杯を観る上での、自分の最大のテーマ(笑)。
それにしても、
このタイミングで「ブラジル最強軍団の全貌」という特集を次号*6に組める
「Number」誌の勘の良さには、いつもながらに感心させられる。