きてますねぇ・・・。
早朝にエキシビジョンがあるのをすっかり忘れていて、
昼頃目を覚まして激しく落ち込んだ*1。
それはさておき、これで五輪もほとんど終わったので、
今夜はのんびり録画したフリーの演技でも見るか・・・と思っていたのだが、
とんでもない。
アルペンの男子回転がまだ残っていた。
何せ、始まって早々に地元のロッカ選手が消える*2。
さらに今大会を沸かせてきたリゲティ選手、
最後のメダルに賭けてきたミラー選手、と米国勢も次々と消えていく。
そんな中で、皆川賢太郎選手が3位、佐々木明選手も8位(暫定)。
2本目、最後まで滑り終えてこられれば、
もしかしたら・・・になるかもしれん。
ああ、100分の3秒差・・・
終わってみれば、この五輪を象徴していた結末と言えなくもないのだが・・・。
大きな期待を載せて始まったアルペン男子回転2回目。
このコースセッティングもかなり難易度が高かったらしく、
最初のスイスの選手が滑った後、
後続の選手がなかなかそのタイムを抜けない。
そんな中、湯浅直樹選手が途中バランスを崩しながらも
果敢に攻めて見事なトップタイム奪取。
コステリッツ兄に抜かれるまで後の2〜3人を交わす。
期待が高まったところで、佐々木明選手。
高速のセッティングだけに、佐々木選手にとっては、
もってこいの舞台になるはずだったのだが、
滑り出しで2つ目か3つ目の旗門で、まさかの不通過(またぎ)。
一番無念の思いに駆られているのは本人だろうが、
見ている側としても、中盤の急斜面を彼がどう滑るのか見たかっただけに
残念というほかない。
その後も失格者が出て、湯浅選手の入賞が確定。
そして、皆川賢太郎選手を迎えたのだが・・・。
テレビで見ている限り、
そんなに大きなロスをしたようには見えなかったし、
後半になっても巻き返してきていたとは思うが、
残念ながら、フィニッシュの時点で3番手。
2人を残して表彰台は絶望的な状況。
だが、テレビの前の祈りが通じたのか、
続く選手(1回目2位)が佐々木選手と同じパターンで旗門不通過。
実況・解説席の“熱い期待”を背負って滑り始めたライヒ選手だが、
さすが今大会既に金メダルをとっている好調さゆえ、
速い速い。
「最後の旗門までアルペンは分かりません!」
という解説の木村公宣氏の叫びも空しく、圧倒的なタイムでトップ入線。
・・・ということで、
この時点で日本勢50年ぶりのアルペンメダリスト誕生の夢は消えた*3。
7位入賞の湯浅選手とあわせ、
日本勢がアルペン種目で2人入賞するなど、前代未聞の快挙。
だが、如何せん後になってみると100分の3秒差、というあたり、
今大会日本勢に立ちふさがった「あとちょっとのカベ」に
今回も泣かされた感がある*4。
岡崎朋美選手の銅メダルとの差もほとんど“誤差”でしかなかったのだが、
2本滑って100分の3秒って・・・まさに塵一つの差というほかない。
まことに残念である。
テレビの前のこの無念さ、伝わるだろうか・・・。