企業法務戦士よ、どこへ行く。

意地悪な裁判所のせいで(笑)、
このブログの今後の方向性が見えなくなってきている。


実のところ、
「最近の主な最高裁判決」のページは、ひそかに更新されていたりするのだが(爆)、
http://courtdomino2.courts.go.jp/judge.nsf/View1?OpenView
残念ながら、知財関連の速報ページについては、
2月下旬〜3月上旬以来、更新は止まったまま。


少々のタイムラグがあったとしても、
最終的に原文にアクセスできるなら、そんなに苦にもならないのだが、
今のHPのデータベース整備状況をみると、
これまで掲載されていた裁判例のほとんどは、
載ってこないことも懸念されるわけで。


判例が出るたびにコメントをつける、という作業は、
オフタイムにやる作業としては、いささか骨の折れる作業であり、
それを見ていてくださったり、
リンクを張ってくださる方がいらっしゃることを知ってしまって以来、
リアルタイム更新に対するある種の“強迫観念”すら生じていた状況だっただけに、
ある意味、“解放”されてホッと一息、といった気分があるのも事実なのだが、
真っ白な状態で提示された裁判所の「見解」に対して、
ともすれば埃をかぶってしまいがちな概説書やら論文やらを引っ張り出して、
首っ丈になって解読を試みる、という作業は、
実務的見地から見ても、非常に勉強になる作業だったのは確かで*1
そんな作業ができなくなる、というのはやはり寂しいものがある。


土日祝日はこれまでどおり趣味ネタで紛らわすにしても、
そればっかりだと、ただのマスターベーションになってしまうのは
目に見えているし*2
何より、自分自身のためにならない。


かといって、一次資料に触れることなく、
新聞報道からのフィーリングだけでエントリーを書くのも、
こと、知財の世界の話に関しては避けたいというのが本音*3


とりあえず、残っている裁判例を片付けてから、
今後の方向性について、暫し思考をめぐらせてみることにしたい*4


いずれにせよ、
“多数意見”とは少し異なる視点からの“素材提供”、
という本ブログのコンセプトそのものが変わることはないと思うのであるが・・・*5

*1:生の事件素材にまさる教材はないのであって、その点においては、今の法科大学院の教育の方向性は間違っていないと思う。

*2:「裁判例紹介」コーナー自体がそもそもマスターベーションじゃないか!」という指摘は甘んじて受けたいと思いますが・・・。

*3:時に批判こそすれ、この業界で活躍されている法曹、研究者、実務家の方々には深く敬意を払い続けていたいと思っていますので。

*4:そんな時間があれば、の話だが・・・(涙)。

*5:一介のアマチュアに過ぎない自分の書いたものそれ自体が評価を受けることなど、本来期待すべきことではないと思っている。ただ、自分がひねくれた視点からぶち上げた記事が、研究者や実務家を目指しておられる方々、ユーモアとセンスにあふれた他のブロガーの方々の目に多少なりとも触れることによって、それらの方々が世に出される意義深い記事なり論考なりの“スパイス”として機能しうるのであれば、それはまさしくブロガー冥利に尽きるというものである。

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