苦戦しながらもイエメン戦1−0勝利。
これで良いのである。
チーム作りの思想の巧拙はともかく、
ベンチで試合をwatchしてるか、
ちゃんと指揮をとっているか、
という点において、
オシム監督と前任者の間には歴然とした差がみられる。
この試合も、先発メンバーに関しては、
駒野選手を羽生選手に入れ替えただけだったが、
試合展開や条件に応じて、多彩な交代オプションを生かす
オシム采配は代表でも健在で、
結果、途中から投入した我那覇選手の決勝ゴール。
終了間際には、話題の梅崎選手も投入。
交代枠を無駄に余すことがないし、
ワンパターンな交代に終始することもないから、
ベンチの緊張感も維持できるわけで、
ある意味一流のチームを率いる監督としては当たり前のこととはいえ、
さすが、といったところ。
「これは日本サッカーの持病だ。すぐに治りそうもない」
と決定力不足は相変わらずなのだが、同時に、
「決定力がないと簡単に言ってもらっては困る。他にいいFWがいるのか、彼らを集団で生かすプレーを考えないといけない」
というコメントが聞けるから、
しばらくは安心してみていられそうだ。
そして、来年の今頃には、
もっと進化した代表チームがそこにあるはず・・・。