pas-a-pas氏のブログにて、怪建築「ソフィテル東京」の解体を知る*1。
こういう話を聞くと、高校生活も終末に差し掛かった頃であったか、眺めの良い高校校舎の最上階教室で“窓際”を安住の地としていた某クラスメートが「あれは何なんだ!」と言い出したのをきっかけに、「奇妙な塔」をめぐる激しい論争が繰り広げられたのを昨日のことのように思い出すわけで・・・。
ちなみに、「「奇妙な塔」が何であるか」をめぐっては多種多様な意見が出されていたのだが、最終的には、A.「某宗教団体の本部ビル」説と*2、B.「隣の半島の北側にある某国の工作員活動基地」説*3、C.「ヤクルトが自社の宣伝のために立てた広告塔」説*4の3つに集約され、学級を二分、三分する論争の末、結局結論を出せないまま卒業の日を迎えることとなってしまった(笑)。
やがて時を経て、あの建物が本郷キャンパス、それも池之端門のすぐ裏手にあることだとか、理系の複数の学部・学科がアフタヌーンティーだの謝恩会だのの高貴なお集まりの場にあの建物をお使いになっていることだとか、いろいろと常識的な話ができる程度の噂は耳に入ってくるようになったのであるが、結局筆者自身は全く縁がないまま解体が決まってしまったのが何とも残念である。
まぁ、あれだけ前衛的なデザインを採用し、上品なサービスを売りにしておきながら、田舎に行けば“受験生向け宿パック”の宿泊施設に組み込まれていたのを見たこともあったから、経営不振の裏側には、顧客ターゲットの絞り込みに失敗した、という側面もあったのかもしれないけれど・・・。