アジアカップは予定調和的にグループBトップ通過。
UAEを高原の2本のスーパーゴールで撃墜した時点で、こういう結果は見えていた、というと言いすぎか。
不幸なことに、グループAでオーストラリアがタイに4-0で勝利し、絶望的な得失点差をひっくり返して2位に滑り込んでしまったことで(よって次戦Bグループ1位の日本と対戦)、ベスト8止まりに終わってしまう可能性も高い“新生ジャパン”だが、U-20同様、ここまでは将来に十分希望が持てる試合を見せてくれていると思う。
さて、今日の試合で対戦したベトナムだが、筆者の主観では、なかなかいいサッカーをしていた、ように見えた。
先制点は、ホームチームに日本が献上したお土産みたいなもので、その後瞬く間に逆転されてしまったあたり、やはり地力の差はどうしようもない、という感はあったのだが、点差が開いた後も試合を投げずにきっちりボールをつないでいたし、横パスを奪ってからの速攻であわや、の場面もあった。
何よりラフプレーに走ることなく(決勝T進出が見えていたことも一因だろうが)、勤勉に走り回るベトナムの11人を見ていると、このチームはまだまだ強くなりそうだな・・・という予感がするのだ。
蚊帳の外だったUAEが、ガルフカップ王者の執念で中東勢の星を消してくれたおかげで、幸運にもベスト8に入った勇者達。
次戦はオーストラリアを葬り去ったイラクが相手だけに苦戦は必至だろうが、あと何年も経てば、東南アジア諸国の中では断トツの力を発揮して、アジアレベルではベスト8常連になるのは間違いないポテンシャルを秘めているだけに、強豪相手にどこまで踏ん張れるのか、楽しみに見ていくことにしたい。