ブエナビスタでもなく、ドリームジャーニーでもなく、伏兵ナカヤマフェスタが鮮やかに差し切り勝ちを飾った今年の宝塚記念。
美浦勢が猛威をふるった今年の前半戦を象徴するような爽快な決着となった。
今まで散々言われていた“西高東低”が急に解消(?)された原因はいまいちはっきりしないところもあるし*1、美浦調教馬がレベルアップしたというよりは、これまで日本競馬界を引っ張ってきた栗東調教馬がレベルダウンした、という評価の方が適切な気もするのだが、長年東の方で競馬に親しんできた身としては、関東のジョッキー&調教師が次々と勝ち名乗りを挙げていった前半戦の流れが、とても気持ちの良いものであったのは間違いない。
この日もヒーローインタビューを受けたのは柴田善臣騎手*2。二ノ宮調教師に至っては、エルコンドルパサー以来のG1制覇(国内では12シーズンぶり)。
この後、夏を越えて、後半のシーズンがどういう流れになるのか、今予測することは難しいのだけれど、願わくば西と東が互角の戦いを繰り広げていけるような、そんな流れが定着して欲しいと思っているところである。