1次リーグを突破した16チームが出揃ったところで、息つく暇もなく決勝トーナメント開始。
大会が始まる前の予想*1と比べると、前回王者イタリアのあっけない敗退や、思わぬ不振だったアフリカ勢(特にコートジボワールの敗退。)、力は見せたものの結局あと一歩届かなかった旧ユーゴ勢(スロベニア、セルビア)あたりが誤算だったものの、それ以外は比較的順当に収まった感がある*2。
・・・で、ここから先の予想なのだが、
一番のカギは、ここまで絶好調の南米勢(特にアルゼンチン)がどこまで今の勢いを維持できるかだろう。
自分の中では優勝候補一番手のブラジルが、初戦で名将ビエルサ監督率いるチリと潰し合うのはちょっと気の毒(お互いにとって)という気もするのだが、後の3チームは比較的恵まれた組み合わせになっている*3。
命からがら1次リーグを突破した欧州勢は1回戦から削り合い必至の激しい組み合わせになっているし、ダークホースの匂いがプンプンするUSAもいきなり難敵ガーナと初戦でぶつかることを考えると、今大会が“南米の大会”になる要素は十分すぎるほど揃っているように思われる*4。
もちろん、今日の最初の試合で、韓国がウルグアイを倒し、日本がパラグアイに勝つというサプライズを起こせば、大会の主役が一気に入れ替わる可能性もあるのだが・・・
一応、今の組み合わせからベスト8を予想すると、
▲ウルグアイ‐△韓国
▲アメリカ‐△ガーナ
‐‐‐‐‐‐‐
◎オランダ‐×スロバキア
○ブラジル‐×チリ
‐‐‐‐‐‐‐
◎アルゼンチン‐×メキシコ
▲イングランド‐△ドイツ
‐‐‐‐‐‐‐
▲日本‐△パラグアイ
○スペイン‐×ポルトガル
(◎勝機90%くらい、○70%くらい、▲50/50で希望的観測込めて)
といった感じだろうか。
注目しているカードは、1回戦ではアメリカ対ガーナ*5と、ドイツ対イングランド*6。
特に、ドイツ対イングランドの試合は、実質的にアルゼンチンへの挑戦権を賭けた対決になるだけに、どちらが勝つか、というのは今大会の流れをも大きく左右する話になるかもしれない*7。
ベスト4の組み合わせがアメリカ対ブラジル*8、イングランド対スペインになって、ブラジルとスペインで頂上対決、というのが、今自分が想定している展開なのだが果たしてどうなるか。
まずは今夜の韓国対ウルグアイ戦から、楽しみに追いかけていくことにしたい。
*1:http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20100612/1276395876
*2:少なくとも4年前の予想よりはマシだろう・・・。
*3:アルゼンチンは「ベスト16まで」の常連メキシコが相手だし、残り2チームは格下アジア勢(苦笑)だ。
*4:短期勝負のトーナメント大会ゆえに、準々決勝くらいになってくると消耗度の差も大きく勝敗を左右することになるだろうから。
*5:いずれも組織的で洗練されたいいサッカーをするチームだけに、ここで対戦するのは勿体なさすぎるのだが、逆にここを乗り切れば、その次の対戦相手は決して強くないだけに、このブロックの中では大きな山になるところだと思う。
*6:若手主体で勝ちあがってきたドイツの方がこれまでの勢いでは上回っているが、イングランドも辛うじて命拾いした分、ここからは一戦一戦しぶとく戦ってくるのではないかと思う。名将カペロがどうやってエジルやボアテンク弟といった若い芽を潰すか(笑)、が見もの。
*7:仮にここでドイツが勝ちあがっても、今のアルゼンチンの勢いを止めることは難しいだろうが、イングランドなら・・・という思いはある。
*8:昨年のコンフェデの再来。