日本代表監督にアルベルト・ザッケローニ氏が就任した、というニュース。
メディアは、「小クラブ(ウディネーゼ、95〜98年)を躍進させた手腕」とか、「ACミランでスクデットを獲得した実績(98〜99年)」とか、「攻撃的なチーム作り(3-4-3スタイルの採用)」といったところを強調・称賛してムードを盛り上げようとしているのだが、この辺りの実績はいずれも10年ほど前のものである。
そして、ミランを01年に解任された後、ラツィオ、インテルと1シーズンで事実上解任され、ブランクを挟んで登板したトリノでも途中解任、そして、つい昨シーズン、ユベントスでもチーム立て直しに失敗して4ヶ月で任期を終えた、といったところなどは、ほとんど伝えられていないように思われる*1。
代表監督歴がないとはいっても、実績面ではジーコよりも遥かに期待できるし、セリエAに比べれば遥かにプレッシャーが少ない“JAPAN”という環境が、ウディネーゼを率いていた頃のような“奇跡の采配”を復活させる可能性はあると思うのだが、蓋をあけて見るまではどう転ぶか分からない、というのが正直なところではなかろうか。
個人的には、名前の挙がっていた監督の中では、ペケルマンが一番日本に合うスタイルの監督だと思っていたし*2、それだけに、某紙の「ペケルマン新監督で決まり」という報道には内心歓喜していただけに、非常に複雑な心境なのであるが・・・。
まずはお手並み拝見である。