同業者

法務の仕事は、会社の中でも極めて専門性が強い特殊領域の業務である。
ゆえに、他の「普通の」部署で仕事をしている人たちとは、
必然的に興味関心も異なってくる。


自分たちの仕事の中身を淡々と話すことはできても、
自分たちの仕事の面白さや、自分たちが抱えている苦悩を、
周囲に伝えることは困難を極める。


だから、ということなのか、
法務担当者の世界には、「同業者の集まり」とも言うべき場が非常に多い。


もちろん、大人の世界のお付き合いなので、
時には心にもないお世辞を言ったり、都合の悪い話は愛想笑いでごまかしたり、
そんな「たしなみ」が求められることには代わりはないのだが、
それでも、社内の人間と話している時には決して味わえない、
同業の士として「通じ合える」感覚がそこにはある。


日常業務の中で、他部署にいかに疎んじられていても(笑)、
企業法務戦士として、我々が業務に邁進できる理由は、
そんなところに隠されている。

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