体調を崩したせいもあって、
今日は珍しく早めに部屋に帰った。
CXを付けたら、どっかの局の人気番組を
「インスパイヤ(笑)」した筋肉系番組をやっていて、かなり笑った。
エンタテイメントの世界では、
模倣もまた一つの文化で、
どれだけ巧く真似をして、かつ新しい付加価値をつけるか、
というところで一つの競争が成立する。
エイベックスも、どうせ「インスパイヤ」するなら、
プロ同士でやればよかったのである*1。
残念ながら、彼らは戦う相手を間違えた・・・。
さて、NHKがかなり力を入れて前宣していた「ハルとナツ」を見た。
橋田寿賀子の脚本なんぞ・・・と思っていたが、
やはり、戦争が絡んだ話になると、俄然良い。
「おしん」しかり、「いのち」しかり・・・*2。
かなり昔、アメリカの西海岸に行った時、
現地の日本人コミュニティの実態を僅かながらも感じて、
かなりの衝撃を受けた記憶がある。
日本人が日本で生活している限り、
普通に学校に行って、普通に仕事をしていれば、
みな大して差のない生活に収まる。
最近、勝ち組だの負け組だの、と世間はとやかくうるさいが、
言われているほどの格差は、
まだ日本社会における日本人コミュニティには存在しない。
だが、現地はそうではない。
本当に一握りの成功者こそいるもの、
その他の多くの日系人が、かの国の支配階層の下で、
ひっそりと暮らしている実態。
現地の白人層が日系のコミュニティを見る目は、
日本人が在日のアジアコミュニティを見る目に限りなく近い。
よく考えれば当たり前のことではあるが、
日本で平和に暮らしている限り、そういう情報も容易には入ってこない*3。
日本とブラジルに分かれた姉妹の運命やいかに。
日本に住んでいても、他の国に住んでいても、
日本人である以上ルーツは同じである。
それを思い知らさせるからこそ、
このドラマは重く、胸に響く。