テレビ

「10年後」の景色。

今年の春からずっと楽しんできた日曜朝の至高の90分が今日、完結した。「あまちゃん」(再放送)本放送から10年。中盤に訪れる様々な急展開も、最後のオチも全部分かっている。 軽快なオープニングの音楽も15分ごとに6回繰り返されると、普通は耳障りになる…

これはまさに時代を映す鏡。

ここ数年、CDはもちろんDVDすらほとんど手にすることはない生活を過ごしていたのだが、「昭和生まれホイホイ」みたいな告知につられて思わず予約購入してしまったCD&DVDがこちら。JR SKISKI 30th Anniversary COLLECTION スタンダードエディション(CD2枚組+D…

これぞ終わりの始まり、だが、その中で見せたレジェンドの意地。

以前、このブログで2年続けてAKBの総選挙に触れたことがあるのだが、気が付くともう5年前。 既にその頃から、“マンネリ化”を指摘されていたイベントではあったのだが、それでもキャラの強い面々が際立つ個性を発揮していたり*1、その翌年にダークホース・指…

ユアタイム・ロス症候群

夜、家に帰っていつもの時間にテレビを付けたら画面には椿原慶子アナウンサー。 自分は別にこの人が嫌いではないし、週末の深夜番組で「お姉さん」やってた時代から見てるからむしろ好きだ(笑)。だが、やっぱり、疲れて帰ったこの時間帯に、市川紗椰さんの…

現実はそんなに美しくないぞ、と。

今月の連休くらいから流れ始めたNTTドコモの25周年CM。 その後、「スペシャルムービー」なんていうのも公開された*1。NTT系の移動通信会社として営業を始めたのが1992年、ということで、同じ年にメジャーデビューしたMr.Childrenとタイアップして製作されたC…

前線に立ち続ける者の気概と苦悩。

「ドラマがつまらん」と言われるようになって久しい今日この頃だが、CX系で実に7年ぶりに「コード・ブルー」が帰ってきた、ということで、前宣に煽られつつ、珍しく初回からかぶりついてしまった。『コード・ブルー 〜 the third season』(http://www.fujit…

「0対7」からのスタート。

このブログでも何度か取り上げている池井戸潤氏の小説の中でも、「ルーズヴェルト・ゲーム」は、自分が最も好きなタイプの一冊である。ルーズヴェルト・ゲーム作者: 池井戸潤出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/02/22メディア: ハードカバー クリック: 9回…

王道ドラマの復活と一抹の寂しさ。

思えば、去年のNHKは、随分と冒険をしたものだと思う。“分かる奴だけ分かってくれればいい”という香りすら感じさせる、宮藤官九郎脚本のサブカル系野心作を毎朝放映したかと思えば、多くの日本人の明治維新観を、真逆から捉えた“会津人のためのドラマ”を日曜…

“あまちゃん”が残してくれたもの。

最終週、復興に向けて一直線に突き進む“北三陸”で、喜劇モード全開のまま、何となく幸福な気分でエンディングを迎えた「あまちゃん」。天野春子・アキの母娘&足立ユイ、というこのドラマのフレームの真ん中で輝きを放ち続けた女性たちの“成長”ストーリーに…

“ヨソモノ”の心意気。

平成25年度前半の日本にちょっとしたブームを巻き起こした“北三陸”の物語も、間もなく終わりの時を迎えようとしている。月曜日からの15分×6で、様々なサイドストーリーがエンディングのクライマックスに向かって一気に動き出していく様子を見て、幸福感を抱…

“被災地”の心。

東日本大震災のまさにその瞬間、から月曜日が始まった、ということで、ほぼ目が離せなかった今週の「あまちゃん」。津波の映像も、震災直後のニュース映像も一切挟まず、まさに現場に遭遇した人々の、そして、東京でそれをテレビやネットで追いかけていた人…

親と子。

先日のエントリーでも書いたとおり、ここのところずっと「あまちゃん」にどっぷり嵌っているのだが、特にここに来て面白いなぁ、と思うのが、「親と子」(ほとんどが「母娘」だが)の微妙な距離感が描かれているくだり。元々、断片的に見ていたシーンだけを…

「あまちゃん」を見たくなる理由。

春先、「『じぇじぇじぇ』が今年の流行語大賞で決まり」と日経の春秋子が書いた時は、「一時の流行に乗りやがって・・・」という冷笑の声すら聞こえてきたものだが、あれから1四半期ほど経ち、当のドラマの盛り上がりは、「さすが日経。あれは素晴らしい慧…

一年経って変わったもの、変わらなかったもの。

別に誰かを強烈に推している、というわけではないのだけれど、何となく見てしまったAKB48の“総選挙”。「指原莉乃が圧倒的得票で1位」という結果は、確かにこれまでの“鉄板”的なセンターポジションの顔ぶれと比べると「意外」なのかもしれないが、冷静に考え…

2012・6・6、篠田麻里子が「伝説」になった日。

不況と言われる音楽業界の中でも、なぜかAKB48のCDだけは売れ続けているらしい。 特に、総選挙の投票券が入った前作は、相当売れたと聞く。自分なんかは、もはや新しい音楽を消費することをやめてしまった世代の部類に入るし*1、ましてや特典目当てにアイド…

所詮テレビネタの話ではあるのだが・・・

昨日の「THE MANZAI」で、パンクブーブーが優勝したことに対して、一部の視聴者から批判も出ている(?)そうだが*1、あの4組のネタを全部聞いて、パンクブーブー以外の芸人に票を入れる審査員の感覚の方が、個人的にはどうかなぁ・・・と思った*2。っていう…

「あの花」

第1弾の“ハチクロ”がスタートして以来、CX系の深夜枠“ノイタミナ”のシリーズは、大体見ているのだが、この4〜6月期クールの2本目の作品(「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」)は、素人目に見ても、非常に良かったんじゃないかと思う。コテコテの青…

金曜日の朝がツライのは・・・

目の肥えた人の視点で見れば様々な意見は出てくるのだろうし、視聴率があまり伸びていない、という情報もあるのだが、個人的には、今クールの「ノイタミナ」枠で放映されている「フラクタル」と「放浪息子」の二本は、同枠が現在の二本立て方式になってから…

今年の紅白は・・・

とにかく副音声が面白い(笑)。 元々、台本通りで面白みもなんもない“表”のMCの堅っ苦しさを、こういう形で中和するとは考えたなNHK・・・。 しかも、演歌歌手が歌っている時間帯もチャンネル変える気を失せさせる、この巧みな視聴率確保戦術。 これは率直…

「龍馬伝」への素朴な疑問

ここのところ、ずっと見られていなかった大河ドラマがHDDに貯まっていたのだが、さすがに最終回の後に見ても興ざめだろう、と思い、夜中に一気に何話かまとめて見てみた。まぁ、歴史の一大転機に向けた山場シーンが次々と・・・という感じでそれなりに見ごた…

朝の顔を継ぐのは誰か?

朝、めざましテレビを見ていたら、高島彩アナウンサーが突然の降板・退社宣言*1で、驚いたのなんの・・・。 自分の場合、元々小島奈津子アナの大ファンだったから*2、大してニュース読みがうまいわけでも、ウィットの効いたコメントができるわけでもない高島…

『コード・ブルー』で泣いた!

この日最終回を迎えた『コード・ブルー』の“2nd season”は、近年の民放のドラマの中では稀に見る良い出来だった。 “1st season”の時(2008年7-9月クール)は、ジャニタレと演技下手な人気若手女優を集めただけだろう、と、ミスチルの曲が流れるエンディング…

ラスト・クリステル

2002年10月の改編から長らく「ニュースJAPAN」のキャスターを務めていた滝川クリステルアナウンサーが、この日でお役目終了となった。 最初の頃は添え物感が拭えなかった彼女も、何年かやっているうちに貫録が付いてきて、ここ1,2年は、相方の松本方哉氏…

マグニチュード8.0の衝撃

もう4年前の話になってしまった「ハチクロ」で衝撃を受けて以来、フジテレビ木曜夜のノイタミナ枠のアニメは、ほとんど見るようにしている*1。 今年に入ってから(個人的には)イマイチな作品が続いたこともあり、以前ほど熱心に見るようなことはなくなって…

1960年代の香り。

ここのところ、毎週日曜日の夜になると、TBSのドラマにチャンネルを合わせてしまう、という良くない傾向が続いている。 ドラマが始まった時に、あんだけ皮肉をかましながらも*1、結局はテレビ局の戦略にはまってチャンネルを合わせてしまう自分の意志の弱さ…

「長官」職の軽さ

相変わらず懐古趣味絶好調、といった感のある某TBS系日曜ドラマだが、今週の回のヤマであり、かつ次回以降への伏線となる↓のシーンで、テレビを見ながら思わず失笑してしまった。 「玉木局長が丸尾次官に、特許庁長官就任を命じられたシーン」 確かに、事務…

裁き裁かれて生きるのさ。

数日前のエントリーへのブクマに、「酒井法子で世間はそれどころではなさそうですね」と付けていただいた時は、まぁ次元の違う話だから・・・と思っていたのだが、こんなところでつながっていたとは、火曜サスペンス劇場もびっくりなどんでん返し。 「最高裁…

「官僚たちの夏」=「三丁目の夕日」

ここのところやることすべてが裏目に出ている(らしい)TBSが、起死回生の一打?として日曜劇場に投入した「官僚たちの夏」。 何かと暗い話題が多い今の日本では、懐古趣味的な作品の受けが妙に良いのは確かで、2年前の「華麗なる一族」に続いて、まぁいい線…

酒は飲んでも飲まれるな。

という、昔から繰り返されたフレーズでお茶を濁すだけでは片付きそうもない「草なぎ剛容疑者公然わいせつ事件」。 「逮捕」された、っていっても、捕まったのが彼でなければニュースになるはずもないような些細な話だし、せいぜい略式で罰金か起訴猶予で片付…

これぞお家芸。

ドラマ「赤い糸」。 原作とは別物の美しい青春ドラマ仕立てになったところまでは良かったが、たかチャンが車に轢かれて死んでしまった直後の自分の感想としては・・・・・ 「おいおい、『タッチ』かよ」(笑)*1 青春に三角関係のドロドロは憑き物。 それを…

google-site-verification: google1520a0cd8d7ac6e8.html