新世代の歌姫

店頭でたまたま視聴して手に取ったCDが、
最近の自分のヘビーローテになっている。


FROM ME TO YOU

FROM ME TO YOU


アーティストの紹介は↓
http://www.yui-net.com/


ギターサウンドが非常に印象的な13曲だが、
斬新なオリジナリティーを期待して曲を楽しむタイプの方には
少し物足りないかもしれない。



何せ、コード進行一つとっても、
物憂げな90年代サウンドの王道を行くようなつくりで、
長く音楽を聴いている人間にとっては、
邦楽か洋楽か分からないけど、“どこかで聴いたことある”感を
少なからず感じることになる。


ついでにいえば、
福岡から上京、そして“伝説”を引っさげてデビューするあたり、
あまりに手の込んだ仕掛けで悪評ぷんぷんだった
同じレコード会社の元・覆面シンガーソングライターと
似たような“ヒストリー戦略”か、と勘ぐりたくもなるものだ(笑)。
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/yui-net/profile/index.html


ただ、この3月で19歳になったばかりのアーティストにしては、
一曲一曲、非常に味のある仕上がりになっているし、
CD全体のクオリティは間違いなく高い。


デビューアルバムだけに、力も入っているのは確かだろうが、
シングル・リリースされた曲だけでなく、
#1「Merry-Go-Round」、#3「Ready to love」、#11「I know」あたりが
負けず劣らずの切れ味を見せているがために、
通しで聴いてもスキップする暇を与えない。
これだけ一枚のCDに没頭したのは、ヤイコのデビュー作以来。


そんなわけで、勢い余って来週のライブのチケットまで買ってしまった。
どうするよ・・・(笑)。


最近歌番組を見る機会もほとんどなく、
実のところ、彼女がテレビで歌っているところさえ
見たことがないのであるが、
全く未知のアーティストのライブに乗り込むというのは、
それなりにスリルのあるチャレンジで悪くはない。


タテノリ、ヨコノリが非常に分かりやすい曲が多いので、
このあたりでテンポ切り替わって、“観衆総立ち”かな*1
などと想像しつつ、週末の朝も聞き込んでいる。


ヴォーカルで少々期待を裏切られても、
バリバリのギターでカバーしてくれるんじゃないか、と、
期待してみたりもする・・・。


最後に、一曲、#5「LIFE」より。

陽のあたる場所に出て 両手を広げてみたなら
あの空 越えてゆけるかな? なんて思ったんだ
飛び立つ為の翼 それは まだ見えない
カンタンに 行かないから 生きてゆける
〜作詞・YUI

ま、10年たっても、カンタンには行かないから、
自分もまだ生きているわけだが(笑)*2

*1:っていうか、オールスタンディングライブなので、総立ちもへったくれもないのであるが・・・。

*2:これに限らず詞の方は、10代らしく、よく言えばさっぱり、悪く言えば薄味のものが多いなぁ、という印象。ま、それはそれで良いのであるが。ちなみに「LIFE」は、サビの部分の転調だけで「勝負あり」の名曲である。

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