過去への扉は突然開かれる。

そして、心の奥で疼きだす記憶・・・。

もう自分には夢の無い絵しか描けないと言うなら
塗りつぶしてよ キャンバスを何度でも
白い旗はあきらめた時にだけかざすの
今の私は あなたの知らない色
〜「COLORS」♪宇多田ヒカル

久しぶりに会った人から聞いた、
共通の知人のちょっとしたエピソードが、
封印しかけていた傷みを呼び戻す。


思い返せば、
日本列島がちょうど湧きかえっていた何年か前の6月、
今となっては信じられないくらい、
自分は、真夏の太陽を待ち焦がれていた。


たぶん、その先に
それまでにはない“幸福”という名の二文字が、
待っていてくれるような気がしたのだ。


何も期待していなかった砂漠の片隅で、
ひそやかに咲いた大輪の仇花。


過ぎ行く夏を惜しむように、
無我夢中で積み重ねた大切な時間。


ゆっくりと温めていくはずだった思い出は、
だが、
歳不相応な激情を嘲笑うかのように、
一瞬にして崩れ去った。


運命の悪戯・・・などと天に責任転嫁できる話ではない。
自分には何かが欠けていた。
いや、今でも欠けている。
それが何かは分からない。
いや、薄々感ずいているけど変えられない。
だから抜け出せない泥沼をもがいている・・・。


同じような出会い、
同じような時間と営為を重ねて、
でも行きつく先はいつも同じで。


祝福されるのは、
自分でもおかしくはなかった。
そんな傲慢さに釣り合わない
壊れた歯車が、心の奥できしんでいる。

この暗闇を切り裂くように
光の筋が走って
この心で生きていく世界に
明ける事のない夜はない
〜「明けない夜が来ることはない」♪槇原敬之

そうかもしれない。
でも、明けないかもしれない。


確実に分かっていることは、
このままグダグダ考えているうちに、
今日の朝陽がのぼることくらいだ・・・。


********************

余計なことを考えるのは、
心身ともに疲れ切っているせいだ、と、
毎週楽しみにしている『Number』の増刊号を
深夜のコンビニで手に取ったら、

「日本サッカーは死んだのか。」(7/4週間文春臨時増刊号)

これ以上、落ち込ませないでくれ・・・orz。

google-site-verification: google1520a0cd8d7ac6e8.html