最後のカード?

追い詰められた安倍首相が、まさに「最後のカード」として切った感がある「社会保障カード」。


ICチップ内臓のカードを提示することで、年金から医療、介護まで様々なサービスを受けられるようになる、ということで、一見“画期的”に見えるこの制度だが、記事も指摘するように、

「利便性向上などのメリットもある一方で、政府による情報管理の強化や情報漏れの懸念もある」(日本経済新聞2007年7月6日付朝刊第3面)


筆者は、自分自身の個人情報に大した価値なんぞないと思っているし、単に手続きが簡単になればそれで万々歳なのだが、元々「国民総背番号」的な制度に反発する輩にとってみれば、これはとんでもない制度、ということになるだろう*1


おそらく何も考えずに打ち出した“公約”なんだろうけれど、年金騒動に乗じて、国民の情報管理を強化しようというはらづもりがあるのだとしたら、安倍首相もなかなか大したものだ、と妙なところで感心させられる。


ま、制度導入前から「ふるさと納税」やってる筆者の場合*2、ここ数年選挙とは無縁なのだが、仮に現在の住処の目の前の小学校で投票ができたとしても、今回の選挙には行かないだろう。


どっちもどっち。あっちもこっち。


所詮どんな結果が出ようが参議院
あくせくするなんて、かっこ悪い。 >候補者諸兄

*1:今は、多くの人にとって単に利便性が向上するものに過ぎない“住基ネット”ですら訴訟に持ち込まれるナンセンスな時代だ(苦笑)。

*2:要は住民票を動かしていない、ということだ。地元に税金払いたければ、そこに住民票を置けばよいだけの話で、グダグダ議論するような話ではないと筆者は思う。

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