自分自身の節目となるシーズンを迎えるたびに、何か書き残そうと思っているのだが、いつものように忙しさにかまけているうちに、その日は通り過ぎていってしまう。
まぁ、仮に、じっくりとパソコンに向き合う時間が取れたとしても、感情がほとばしってばかりだった、あの頃の気持ちを呼び起こすことなど、たぶん不可能なのだろうけど。
学校を卒業したての頃、狭いワンルームで寒さに震えながら*1、失ったモノの大きさと重さにもがき苦しんでいた、そんな日々もいつしか遠い記憶になりつつある。
最初の頃は「意識して」足を運ばずにいたのに、今では気が付くと別の予定が入っていたりする11月最後の週末の夜。
少数精鋭で成し遂げたことの大きさや、4年間積み重ねてきた重みは、今も胸に誇りとして残る。
だが、全く違う方向で自分自身の向上欲求にひたすら素直に生きている今の自分は、たぶんあの頃とは同質の生き物ではない。
10年かけて取り戻した冷静さが、そのことに気付かせてくれた時、一つのリセットボタンが押された・・・そんな気がしている*2。
それでも、スピッツなんぞを聞いていると、ふと胸をよぎる何かがあるわけで。
あふれそうな気持ち 無理やりかくして
今日もまた 遠くばっかり見ていた
君と語り合った 下らないアレコレ
抱きしめてどうにか生きてるけど
〜♪「魔法のコトバ」詞・草野正宗
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約束しても会えなくなった苦い記憶。
だが、どうにか“生きてる”感じだったあの頃の残酷な経験がなければ、ありきたりな現実を楽しめる自分もいないわけで、そういう意味では感謝しなければならないのだろう。いろんなものに。いろんなことに・・・。
約束しなくても会えるような日々は二度と訪れることはないだろうけど、いつか、自分が心の底から全てを許すことができる日が来ることをただひたすら願っている。