これこそが望まれる展開だ。

「(極めて重要な意味をもつ)五輪プレ大会」というフレーズとともに、国分太一を現地まで飛ばしてしまったフジテレビの鼻息の荒さばかりが目立った四大陸フィギュア。


確かにこれまでに比べれば出場する顔ぶれは豪華になった(特に北米勢)が、リンク自体は改修前のアイスホッケー場だし、運営する側にとってはともかく、選手の側にとって「プレ五輪」というフレーズがどれだけの意味を持つのかは疑わしいわけで・・・。


一応筆者も煽りに乗って、今季初めて、女子のSP、フリーを通して見てみたが、上位勢がこぞって精彩を欠いていたこともあって、どうにもこうにも盛り上がらない大会だなぁ・・・というのが、率直な印象であった*1


SPで出遅れた浅田真央選手が3位、一方「ライバル」のキム・ヨナ選手がSPの貯金で逃げ切って優勝、という結果だけ見てあれこれ言う人もいるんだろうけど、トリプルアクセルを失敗しても浅田選手がFSで悠々トップをキープできたことからも分かるように*2、実力的にも、ジャッジの評価としても、両者に大きな違いはないのだろう。


となれば、本番への重しになる五輪前年のタイトルなんてくれてやれっ・・・というのが、テレビ桟敷にいる素人の率直な感想であって、今回の結果はまさに望んだとおりの展開じゃないか、と思ってみたりもする。


神様は何度も奇跡を与えてくれるほどお人よしではないのだから、「土壇場の逆転劇」も五輪本番まで取っておくのが賢明なのではないかと。

*1:強いて挙げるなら、鈴木明子選手の雰囲気が非常によかった。久々の国際大会で力んだところもあったようだから、今シーズン中にもう一度、ロサンゼルスで国際審判にアピールするチャンスをあげたかったような気もするが・・・。

*2:世界新のスコアでも狙っていたのか、キム・ヨナ選手の滑りがいつになくおかしかったのも事実だが。

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