ここ数年、不合格者の人数増加ばかりが話題になっていた司法研修所の修了試験(二回試験)の合格発表。
今回の主な受験者は、法科大学院2期未修・3期既修生(新62期)。
「不合格者113人」という衝撃的な数字が躍った昨年よりも、さらに不合格者が増えるのでは・・・?という予測もあったところだが、蓋を開けてみれば↓な感じだった。
「最高裁は15日、司法試験に合格した修習生が法曹(裁判官、検察官、弁護士)資格を得るための11月の卒業試験で、受験者2067人のうち1992人が合格し、約3.6%に当たる75人が不合格だったと発表した。」(日本経済新聞2009年12月16日付朝刊・第42面)
不合格者が約250人中9人にとどまった旧62期に続き、2期続いて常識的な数字に収まったのは、最近ろくな話題がないこの業界にとっては、明るいニュースというべきだろうか(苦笑)*1。
1年(旧課程ならそれ以上)もの犠牲を払って修習をやらせたあげく、何が起きるかわからない一発勝負の試験で、一定比率の修習生に待ちぼうけを食らわせるような今のシステムが果たして適切なものなのかどうか、疑問も残るところではあるが*2、3%前後なら、大抵の人間に、「まぁしょうがないかなぁ」という感覚を抱かせるのも確かなわけで、この辺りが当面の落ち着きどころなのではないかと思う。
本当に落ち着くかどうかは、来年以降、蓋を開けてみないとわからないのだけれど。