とりあえず朝起きて、デンマーク対カメルーンの試合を見ていたのだが・・・
結果は予想通り、デンマークの勝利。
といっても、カメルーンは、初戦とは別のチームのように動きが良く、ゴール前の精度がもう少し高ければ(そして左サイドがもう少ししっかり守備に戻っていれば)、逆の結果になっても全く不思議ではなかった。
日本戦を欠場したアレクサンドル・ソングが戻ってコンビネーションが良くなった、といった事情もあったろうが、カメルーンをここまで元気にさせてしまった一因は、デンマーク守備陣の緩さにもあったように思う。
確かに体が大きい分、セットプレーに対しては“壁”として機能していたものの、自陣ゴール前で不用意なパスをしてピンチを招くような場面は先制点を取られたシーン以外にも何度かあったし、寄せもそんなに厳しいという印象は受けない。
攻撃に目を転じても、自陣ゴール前から鮮やかに決まった2度のカウンターを除けば、綺麗に崩せたシーンはそんなにはなかったんじゃないかと思う*1。
要するに、日本がベストを出しきれば決して勝てない相手ではない、というのが率直な印象だ。
日本にとって一番良かったのは、この試合でカメルーンが敗れたことで、残り1枠を争う相手が、次戦目の前にいるデンマークだけに絞られた、ということ。しかも、オランダ戦の失点を最小限度にとどめたことで、デンマークよりも得失点差で上回る(=引き分けでも予選突破できる)という絶好の状況を手に入れることができた。
いくら力が落ちる、とはいっても、日本如きが最初から守備を固めてスコアレスドローにあっさり持ち込めるような相手はW杯には出てきていない。
だが、チームコンディションが最悪に近かった4年前の大会でも、欧州予選のグループを首位通過したクロアチアとドローに持ち込んだことを考えれば、集中力も士気も高い今の日本代表が、最終戦のミッションをクリアするのは、そんなに難しいことではないように思える。
まぁ正直、こういう切迫した場面で手堅く勝ち点1以上を取りに行く、なんて経験をしたことは、これまでの日本代表にはあまりなかったわけで*2、余計な緊張感から思わぬ大敗・・・となってしまう可能性も決して少なくはないのだけど、眠い目をこすりつつ、朝3時からテレビにかじりつくだけの価値がある舞台装置は整ったかなぁ、と思っているところである。