ゴジラより強い著作権

舞台はあくまでアメリカ。だが、日本人的には複雑なニュースである。

東宝が怪獣映画のキャラクター「ゴジラ」を米国のテレビCMで無断使用されたとして、ホンダの現地法人にCMの差し止めや損害賠償を求め、ロサンゼルス連邦地裁に提訴していたことが12日までに分かった。」(日本経済新聞2011年2月13日付朝刊・第7面)

問題となったと思われるCMは「You Tube」にもアップされている↓である。

勇ましいメタルのBGMや華々しい炎の演出とともに登場する「オデッセイ」の迫力ある車体。
そして、その車の中の大きなモニター(2画面)に映る映像が、より商品の雄々しさを強調する・・・
そんなCMなのだが、その片っ方がどっかで見たような「火を噴く怪獣」だったことが、問題を勃発させることにつながってしまったようである。

正直、米国市場で、一時のような勢いを失っている日本の自動車メーカーが、力を入れて売り続けている車のCMではあるし、それなりに反響を呼んでいるCMのようだけに*1、日本企業との著作権争いでミソが付く、というのは何とも皮肉な気もするのであるが、権利者にしてみれば、“それとこれとは話が別”ということになるのだろう。

CM内での利用だし、“フェアユース”規定でどうこうなるような問題でもないだけに、後は、より原始的に「ゴジラなのかどうか」で徹底的に争うか、あるいはバンザイしてしまうかどっちかかなぁ・・・と思ったりもするのであるが、果たしてどうなることやら。

敗訴した時のダメージが“ゴジラ”に工場ぶち壊される以上にデカくなってしまうことも、考えられなくはないだけに、今後の進展にちょっとだけ注目してみることにしたい。

*1:日本のキャラクターは偉大だ(笑)。

google-site-verification: google1520a0cd8d7ac6e8.html