東京で南部杯?

本格的な秋競馬のシーズンに突入しても、馬柱に目を通す余裕すらない・・・そんな日々ではあるが、西でローズキングダムが復活の狼煙を上げたり、東で(敗れはしたものの)リアルインパクトが最後の直線で驚異の粘りを発揮する、そんなシーンを目にすると、やはり血が騒ぐ。

そんな中、気になったのが明日10日の東京開催3日目のメインが「南部杯」になっていること。

岩手競馬の看板であるこのレースを東京でやる、という話は前々から聞いていたのだが、完全にJRAのレース番組の一つに組み込んでしまう、とは思っていなかったので、プラタナス賞やオーロCといった、東京コースの定番レースと並んで「南部杯」というレース名が表記されているのを見るのは、ちょっとした違和感もある。

ダート1600mといえば、早春のフェブラリーSと全く同じ設定だし、出走している馬も、中央のダート戦線で見慣れた馬ばかり・・・、と来ると、もはやNARのレースとは言えないなぁ、という思いにも駆られてしまうわけで。


震災の打撃等もあって苦しい運営を迫られている岩手競馬が、窮余の一策として打った手、というのは重々承知しているとはいえ*1、いずれ岩手競馬自体が廃止されることを見越した予防的名義貸しではないか・・・と勘繰りたくもなる今回の動き。

せめて、休日の月曜日にぶつける、という変則開催で例年を大幅に上回る売り上げを稼ぎ、それをちょっとでも岩手競馬に還元してもらうことができれば・・・というのが、もはや数少なくなってしまった地方競馬を何とか守って欲しいと願うファンの切なる願いなのであるが、この業界不景気下では、共倒れの心配もある。

まぁ、すっきりとした秋晴れの下記憶に残るレースが展開されるなら、ファンとしてはそれだけで満足できるのだけれど・・・。

*1:http://www.iwatekeiba.or.jp/hp/news/1106/110629i01.htmlのプレスリリース等参照。

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