天と地の差。

毎年のように“ダービー”で競い合い、J2降格の時も仲良くお付き合いした片割れのチームが、復帰初年度にJ1制覇、という快挙を成し遂げてしまった裏で*1、ひっそりとシーズンを終えてしまった千葉の元J1チーム。

“ユナイテッド”と名乗るのもおこがましいくらい、バラバラなプレーで点が取れる気配を全く感じさせなかったシーズン終盤のグダグダぶりを考えれば*2、ホームで1ヶ月以上ぶりに2点取って最後を締めくくった、というのは一応立派だと思うのだが、それを目撃した観客が全部合わせても7,463人、というところに、今季のこのクラブの象徴的な姿があったように思う。

昇格がかかっていた試合とはいえ、あのコンサドーレが札幌ドームで4万人近い観客を集めた・・・*3、その事実と見比べると、来季以降のクラブ経営も思いやられるというもので・・・。


力の落ちた出戻り組と*4、モチベーションに乏しい外国人選手に頼っている今のチームのかたちを大きく変えない限り、1年、2年でこのクラブがJ1に復帰する姿などとても想像できない。仮に間違って団子レースから抜け出し、J1復帰の夢をかなえるようなことがあったとしても、1年で今のところに戻ってきてしまうのがオチだろう。

もし残ってくれるのであれば、米倉恒貴伊藤大介久保裕一といったまだ未来のある選手たちを核にして、若手中心のフレッシュなチームを創り、いつか大舞台で輝けるような鮮やかなサッカーの完成に向けて、一つひとつ足元を固めるところから始めて欲しいなぁ、と思うところなのであるが、クラブがこの先、果たしてどういうチームを作ろうとしているのか・・・。

それが見えてこない、伝わって来ない、というのが、長年のサポとしては一番ツライところである。

*1:個人的には西野監督ラストイヤーのガンバに、監督の花道を飾らせてあげたかったのだが、今季のこれまでを考えれば、この結末も至って順当といえるだろう。それにしても、ギリギリまで競り合った末に、最終節でも全て勝利で飾った上位3チーム。力がずば抜けていた、というほかない。

*2:一応守備を固めて前線に放り込んで一発、というサッカーをしたかったのかもしれないが、オーロイ欠場中は全く機能しなかったし、復帰後もほとんどボールがつながらなかった。金を払って見に行った試合で、1点取られた時点で結果が見えてしまう、という情けない状況を見せつけられてしまうと、スタジアムに行く足も鈍ってしまう・・・。

*3:うち何割かは熱心な東京サポーターだったのかもしれないけど(笑)。

*4:戻ってきてくれたのは嬉しいのだけれど、村井選手にしても、茶野選手にしても、林選手にしても、往年の力はもはや残っていない・・・。全盛期をこの目で見てきただけに、切なさが込み上げてくる。

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