雪が降るたびに思い出す。

連休最後の日、ということもあって、比較的のんびり目を覚まし、書き物でもしようかと思ってデスクについて外を見たら、あらびっくり、結構な雪が降っていた。

これは、今日の中山はやばそうだな、地方競馬の呪いかな・・・*1なんて不謹慎なことを考えていたら、案の定、第4レースまで終わったところで中止決定*2

それでも、「まぁ、そうはいっても、今日は高校サッカーの決勝戦もあるし、久々に雪の中の決勝か、オツだなぁ」などと、さしたる危機感も持たずに、試合開始時刻間際にチャンネルを合わせてみたら、あらら何と、こちらも延期決定。

後で確認したら、天下の国立競技場も、既に10センチ近い積雪量になっていた、ということで、さすがにそれでは違うスポーツになってしまうなぁ・・・と納得したのだが、選手のコンディション調整はもちろんのこと、宿泊地、練習場の手配や、一大会で「三度目の往復」をしなければならなくなったチームの経費の問題*3、さらには、大挙して押し寄せるはずだった応援の生徒たち*4、と多くの関係者のことを考えると、この“延期”はさぞキツイだろう、と同情せずにはいられなかった。

で、身近なところに目を移せば、雪が降るたびに繰り返される首都圏の“脆弱さ”(これはインフラ、住民両方に言えること)は相変わらずで、午後に入ってから、電車は止まる、高速道路は走れない、自分の足で歩けば転んでけが人続出・・・という状況に。

何年かに一度の降雪に備えて、道路だの線路だのを雪国並みの耐雪仕様に変えろ、というのは、さすがにナンセンスで、それよりはむしろ「大雪が降っている時でも普段と同じことをしようとする」(スタッドレスも履いてないのに、車で外出する、というのがその最たるもの)都会人のマインドを鍛え直す方が先だろう、と個人的には思っているのだが、今回に関して言えば、久々の大雪(といっても10センチ程度だけど)になったことに加え、「天気予報が外れた」(思いのほか降雪量が多かった)というイレギュラーな事態もあったから、やむを得なかったのかもしれないけど。


ちなみに、報道によれば、今日の雪は「7年ぶり」の降雪量になったとのこと。
そういえば去年は、「6年ぶりの積雪」などというニュースもあった。

あの時は、いつ東京に雪が降ったんだろう? センター試験の時だったっけ・・・?

と、いくら手繰り寄せたところで、今や遠い昔となった2006年冬の記憶など簡単に蘇ってくるはずもないのだが、同じ冬、目的地に降りられずに、2000マイル以上機上で過ごした日のことだけは鮮明に覚えている。

その日閉鎖された空港は、羽田ではなかったし、東京の空はむしろ恨めしいくらいの快晴だったような気もするのだけれど、今日、空港が閉鎖された、というニュースを聞いた時に、日本のあちこちで同じようなドラマが展開されていたのかなぁ・・・と、何となく懐かしい気持ちになった。

*1:これまで中央競馬の開催日と言えば三連休だろうが何だろうが「土」「日」と決まっていたのであるが、ここ数年の収入減に悩むJRAが起死回生の策として打ち出したのが三連休開催、ということで、本来であれば、「土日以外」かつ「祝日」という地方競馬一番の稼ぎ時を奪っている、という批判はいまだに根強い。まぁ、地方競馬場ならどこでもJRAの馬券が買える時代になりつつあるから、地元開催+JRAの手数料の相乗効果でむしろプラスの影響が出るはず・・・という反論も出てくるのかもしれないけど。

*2:いつもの週末なら、月曜日に代替開催、という話になるのだろうが、あいにく今日は月曜日。火曜日にスライドさせるとなると、翌週のスケジュールに甚大な影響が出る、ということもあって、21日にスライド、という変則開催となってしまった(当然、出馬投票もやり直しだから、下級条件戦などは事実上全く別のレース、ということになってしまうだろう。

*3:あいにく、決勝に残った2チームは、いずれも東京から遠い。特に宮崎県代表は、事実上飛行機しか足がないだけに、予算面等のやりくりはかなり大変だろうと思われる。

*4:来週はセンター試験だから、応援に行きたくても行けない、という生徒はそれなりに出てくることだろう。選手の中に、受験予定だった人がいるかどうかは分からないが・・・。

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