あっけない下剋上。

雨上がった甲子園で行われたクライマックスシリーズ第1ステージの第3戦。
7投手の継投に、代打で5選手を送り出す総力戦もむなしく、タイガースが連敗でDeNAに屈する、という下剋上が起きてしまった。

数日前、メッセンジャー投手の力投に、福留選手が千両役者の2ランで応えて完勝した初戦を見た時は、阪神がこのまますんなり広島のファイナルステージに駒を進めるのだろうな、と誰もが思っただろうし、自分も勝手に先走った期待をしていた。が、日曜日の雨で流れが変わったのか、何ともあっけない幕切れ・・・。

今季、ペナントレースで一気に躍進を遂げ、「ダメ監督」の汚名を返上した金本監督も短期決戦の選手起用や采配、という点ではやはり今一つで、懸念されていた先発投手陣の層の薄さを見事に突かれる形になってしまった*1

パ・リーグでも、初戦のエース対決で完膚なきまでに楽天を打ちのめしていたライオンズが、まさかの2連敗で、既に下剋上を演出してしまっていたところ。

昔の基準でいえば、とっくの昔にペナントレースを終えていたはずの2,3位チーム同士の対戦だから、勝っても負けても宝くじみたいなもの。
首位チームとの関係では、所詮噛ませ犬、というようなところもあるので、主催者としてはそんなに気にしていないのかもしれないけど、3戦2勝ルールだと、どうしてもちょっとした勢いでシーズン中の序列がひっくり返ってしまうところがあって、「これで終わり」という現実を突きつけられてしまうと、なおさらやり切れない思いになる。

もちろん、かつては逆の立場で思わぬ恩恵に預かったこともあるし、これがゲームのルールである以上、受け入れざるを得ないのだけれど・・・。

せめてこうなったら、セ・リーグカープに気持ちよく勝ってもらって、「悲願の久々日本一」の夢をかなえてくれることを祈るしかないな、と、ため息の中で思ったのだった。

*1:逆にDeNAは、初戦に決してタイガースとの相性が良くない井納投手をあえてぶつけることで、2戦目、3戦目を優位に進めていたし、継投策も最終戦ではうまくはまった。福留、大山の4,5番がかなり調子が良かっただけに、もう少し先手を打って上位の打順を組み替えに行く、という手もあったと思うのだけど、もはや後の祭り、である。

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