久々の「日経平均30,000円台」に思うこと。

「バフェット効果」とか「消去法」とかいろいろ言われているけれど、世界経済のトレンドが決して良い方向に向かっていないように見える今、日本だけがそんなに調子良く行くわけないじゃないか・・・とシニカルな目で眺めていたのは週が始まった頃のこと。

月曜日、火曜日と順調に値を上げても「そろそろ天井だろう・・・」という感覚しかなかった。

それが週の真ん中水曜日、1年8カ月ぶりに日経平均30,000円台回復というあり得ないニュースを聞くことになってしまうとは。

この年になると何かと忘れっぽくなる。

「30,000円」という大台を前に自分の頭に浮かんでいたのは、33年くらい前のバブル。

でもよく考えたら、すぐ近くに年初に歴史の扉をこじ開ける「30,000円台回復」があり、秋口には政権交代を契機とした「再びの30,000円台」があり、もう戻ったんじゃん、ニッポン・・・という錯覚に陥った「2021年」という年があったのだった。

ということで、戸惑いしかないけれど、株価だけは上がっているのが今のこの国の状況である。

自分のことだけ言えば、1年8ヶ月前はまだ新型コロナ禍による極度の需要減退に悩まされていた内需系の株たちの値動きがここしばらく非常に良いこともあって、2021年と比較してもポートフォリオは相当に良い状態になっている。

ただ、だからと言って今投資を勧めるか、といえば、それは絶対にない。

ちょっとした材料で過敏なまでに上げ下げする初心者にはあまりにも危険な値動き。そして、いつ再び奈落の底に落ちるか分からない恐怖感。

もしかしたら、ここから先もさらに世界中の資金が流れ込んできてまだまだ右肩上がりで株価が上がり、今が「あの時買っておけば良かった」と悔やむような時代にならないとは言い切れないのだけど、「そのリスクを冒す勇気はないよな・・・」と呟きながら、連日売りも買いもできずに佇む小市民。

これが正しいことなのか、そうではないのか、今は神のみぞ知る。

覚えていれば、このエントリーも、年末に振り返って眺めてみたい・・・そんな気持ちで今はいる。

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