選挙戦真っ只中

選挙戦も最後の日曜日。
テレビでは朝から政策討論番組が目白押し。


今朝の日経の朝刊では、「与党安定多数、民主党苦戦」と出ていたが、
得てしてこういう根拠のないデータが出たときほど、
終盤に荒れる展開になるものだ。


TBSの番組では、浜田幸一衆院議員が、
「こんな観測記事を出すのは、自民党を負かすための陰謀だ!」的なことを
おっしゃっていたが、まさに核心を突いたコメントだったような気がする*1


新聞記者の友人に聞いた話だが、
そもそも選挙の事前当落予測が当たる条件としては、
①支持団体等の基礎票が、取りこぼしなく想定どおりの投票行動に結びつくこと。
②事前の世論調査に回答した無党派層の気が変わらないこと。
そして、
③選挙区の住民が当落予測の載った新聞を読まないこと(笑)。
が必要とされるそうである。


組織への忠誠心や、構成員に対する厳しい縛りが失われている今日において、
いくら支持団体の代表が、「うちは○○票持っている」とのたまわったとしても、
それが投票行動に結びつく保証は全くない*2


そして、いわゆる「無党派層」は、政策への関心を示すふりをしつつ、
最後は「人情」で動くのが常である。
だから、広島6区で亀井さんリードと聞けば、
宗旨替えしてホリエモンに投票する人が出るし、
東京10区で小池百合子圧勝ムードと聞けば、
小林興起さんに一票入れてあげようか、と思う人が出てきてもおかしくない。


いずれにせよ、今日一日でもだいぶムードは変わったように思う。
例えば、自民党は相変わらずの小泉節で他党を煙に巻こうとしていたが、
あの小泉節は、追い込まれた悲壮感のある状況でのみ、強さや潔さ、という
好感度を発揮する魔術として機能するものであって、
「優勢を伝えられる陣営の発言」として聞くと、
ただのぶっきらぼうな(人を食ったような)物言いにしか聞こえない。


夜のNHKの番組では、公明党冬柴幹事長が、
これまた最悪の態度を連発。
元々あまり感じの良い話し方をする方ではないが、
こういう時はなおさら横柄に感じる。


これに対して、ブラウン管の向こうから必死さが伝わってきたのが、民主党岡田代表
少なくとも視聴者に伝わってくる何かがある(菅さんは相変わらずだけど・・・)。


さらに言えば、
コメンテーターの恣意的な「議事運営」の中、
的確なコメントを残していたのが、新党日本田中康夫代表。
夜の部に登場していた荒井広幸参議院議員と合わせて、
あたかも言葉の魔術師のような、巧みな話術には惚れ惚れするばかり。


ちなみに、自分がこれまで一番感動した選挙演説は、
田中氏が初めて長野県知事選挙に出馬した時の長野駅前での大演説である*3
今のところ獲得議席数ゼロ予測の新党日本であるが、
魔術師の最後の一振りが、風を起こす予感がする*4

*1:番組のおチャラケムードの中では、いつもの暴言、として流されていたが、この日のゲストの中では、唯一まともなことを言っていたのがハマコーさんである。

*2:自分自身、組合支援候補の基礎票の一票としてカウントされているはずであるが、組合が支援する候補に投票したことは一度もない(笑)。

*3:地元ではしばらく語り草になっていた。

*4:田中知事の取った行動自体には、今でも納得はしていないのであるが。