NBL12月1日号の巻頭で、
久保利先生のコメントを見て、ぶったまげた(笑)*1。
わずか1ページの短い原稿であるが、
小見出しを見れば、大体の中身は伝わるだろう。
- 時代の変化を理解しよう
- 企業法務を大切にしない会社の命は短い
- 法務費用を惜しむなかれ
- 弁護士費用が総会屋への利益供与より低い会社が大半である
- 弁護士は2007年以降、大増員される
- 企業の声が弁護士を大量増員させた
- 弁護士を大量採用しなければ訴訟の嵐に対抗できない
- まとめ
「商事法務50周年記念シンポジウムにおける氏の発言をまとめたもの」のようだが、
メッセージが向けられた“企業側”の人間としては、複雑な心境である。
一見すると、企業法務部門に対するエールのように思わせつつ、
“脅し(?)”あり、かつ“泣き言(?)”あり、のこの論稿、
突っ込みどころは満載なので、
時間があるときにでも、追ってコメントすることにしたいが*2、
あたかも、
「弁護士(or 法科大学院卒業生)を大量採用しないと企業法務部門を強化できない」
とも読めてしまうような部分があることについては、
これが、自ら法科大学院教授を務められている久保利先生ゆえの
“リップサービス”(あるいは自責の念に駆られて出た発言)だとしても、
「現役法務担当者」として、ひとこと(いや、二言三言・・・)言いたい思いはある。