「企業法務と法曹の2007年問題」

NBL12月1日号の巻頭で、
久保利先生のコメントを見て、ぶったまげた(笑)*1


わずか1ページの短い原稿であるが、
小見出しを見れば、大体の中身は伝わるだろう。

  1. 時代の変化を理解しよう
  2. 企業法務を大切にしない会社の命は短い
  3. 法務費用を惜しむなかれ
  4. 弁護士費用が総会屋への利益供与より低い会社が大半である
  5. 弁護士は2007年以降、大増員される
  6. 企業の声が弁護士を大量増員させた
  7. 弁護士を大量採用しなければ訴訟の嵐に対抗できない
  8. まとめ

「商事法務50周年記念シンポジウムにおける氏の発言をまとめたもの」のようだが、
メッセージが向けられた“企業側”の人間としては、複雑な心境である。


一見すると、企業法務部門に対するエールのように思わせつつ、
“脅し(?)”あり、かつ“泣き言(?)”あり、のこの論稿、
突っ込みどころは満載なので、
時間があるときにでも、追ってコメントすることにしたいが*2
あたかも、
「弁護士(or 法科大学院卒業生)を大量採用しないと企業法務部門を強化できない」
とも読めてしまうような部分があることについては、
これが、自ら法科大学院教授を務められている久保利先生ゆえの
リップサービス”(あるいは自責の念に駆られて出た発言)だとしても、
「現役法務担当者」として、ひとこと(いや、二言三言・・・)言いたい思いはある。

*1:久保利英明「企業法務と法曹の2007年問題」NBL822号1頁(2005年)

*2:興味のある方は、先に読んでみてください・・・。

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